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Baidu Japanの役割とインバウンド関連サービスについて

中国は日本と隣国でありながら、インターネットサービスについては大きな違いや隔たりが存在します。

例えば中国最大規模の検索エンジンである百度(Baidu)は、中国ではおなじみのサービスですが、日本では利用はおろか、その名前すらも聞いたことがないという人がほとんどです。

Baiduは、日本法人であるBaidu Japanを抱えていることもあまり知られていないのですが、今回はそんなBaidu Japanが日本でどのような業務を担当しているのかについて、ご紹介していきます。

百度(Baidu)とは

Baiduは、中国でもっとも利用されていると言われる検索エンジンを提供しています。

日本ではYahooやGoogleが人気ですが、中国本土ではそれらの利用が禁止されているため、一般的に使われているのはBaiduの検索エンジンです。

中国最大級の検索エンジンを提供

2000年に北京で誕生したBaiduですが、現在は利用者数中国国内一位を誇るだけでなく、世界中のシェアを見てもGoogleに次ぐ二位をマークしています。

基本的には中国人向けのサービスで、対応言語も中国語がメインとなってはいるものの、中国人、あるいは中国系の人々は世界中に住んでいるため、海外の中国人が利用するケースも多いことから、幅広い支持を集めています。

テキスト検索サービス以外にも、BaiduはMP3検索やマップアプリなどの提供も行っており、Googleのように多面的なWebサービスの展開を進めています。まさに中国発のGoogleと呼んでも過言ではないでしょう。

中国の検索エンジンでは唯一日本法人を持つ

そんな巨大企業となったBaiduですが、中国の検索エンジンを取り扱う企業としては唯一日本に法人を設置している企業でもあります。

2006年に設立されてからBaidu.jpなどの運営に携わり、中国と日本をまたぐITビジネスにおいて、大きな役割を果たしています。

Baidu Japanの役割

Baidu Japanが設立されて15年近く経過しましたが、その役割は少しづつ変化しています。

検索サービスは日本では終了済み

当初は日本でも検索エンジンを積極的に展開していたBaidu Japanですが、日本向けの検索エンジンであるbaidu.jpは、2015年にサービスの提供を停止し、日本での利用は中国版サイトに限定されることとなりました。

ただ、Baidu Japanが丸ごと日本から撤退するわけではなく、あくまでも検索サービスを終了させたにすぎません。現在、Baiduは日本国内で多くのサービスをto B、to C向けに展開しており、大きな役割を担っています。

若年層向けに展開するサービスにも注目

また、Baiduはマーケティングや検索サービスに加え、若年層向けのアプリケーションも展開しています。

一つは「Simeji(シメジ)」と呼ばれるサービスで、これはスマホのキーボードをカスタマイズしたり、キーワードの入力変換の精度を高めたりすることができるというものです。

Simeji公式サイト:Simeji(しめじ)日本語入力をもっと楽しくするきせかえキーボードアプリ

顔文字なども気軽に出力ができるようになるため、若い世代を中心に大きなユーザーを日本に有しています。

あるいは、「LisPon(リスポン)」も日本の若者をターゲットにしたアプリです。リスポンはボイスエンターテイメントをテーマに展開されているサービスで、個人で活動するアイドルやラジオ局の番組をいつでも聞くことができます。

LisPon公式サイト:LisPonでボイスリクエスト!!

中国本土で多角的な展開を見せるのはもちろんですが、Baiduは日本においてもBaidu Japanを通じて、日本にターゲットを設定した独自の施策を展開している点が特徴と言えるでしょう。

インバウンドに大きく寄与するBaidu Japan

toCを意識したアプリケーションの展開で、その存在感を見せるBaidu Japanですが、toB向けの施策も非常に充実しています。

中国本土のインバウンド関連情報を提供

Baiduは世界で2位の検索エンジンで、そのユーザーの多くが中国人、あるいは海外に籍を置く中国系の人々ということもあり、中国人に関する情報は膨大です。

Googleとは異なる独自の文化圏とユーザーを抱えていることもあり、中国や中国人に関することであれば、非常に高い精度の情報がBaidu上に集積されています。

Baidu Japanはこの膨大なデータベースを活用し、日本向けに情報提供を行っています。例えば中国人が日本について気になっていることについて統計をとった検索動向ランキングでは、中国人に特化した詳細な情報を閲覧することができるようになっています。

参考:PR Times「中国人は日本の何が好き?? Baidu Japan、2019年訪日中国人の検索動向ランキング発表 」

ランキングによると、中国人が今日本の土地で最も興味を持っているのは北海道であるほか、大阪や東京といった主要都市以外にも、各地に点在する離島について調べていることもわかっています。

東京や大阪についても漠然とした検索ではなく、各地の観光スポットや地名を検索する回数が年々増えてきており、中国人の中で日本の解像度がかなり高まっていることも、このランキングから読み取ることができそうです。

こういった繊細な中国人の興味の変化は、中国本土で普及しているBaiduでなければ気づくことができなかった情報です。Googleでも中国のインバウンドに関する話を知ることはできますが、最新の動向を知るにはBaiduのデータベースに当たった方が精度が高いということに気づかされます。

セミナーなどの企業向け講演も

資料の提供だけでなく、Baidu Japanは事業者向けのマーケティング講座やインバウンドに関するセミナーも行っています。

中国向けの越境ビジネスやマーケティングのノウハウが知りたいという人や、中国人観光客の受け入れに向けて行うべき施策についてなどを、Baiduから直接講座を受けることができるだけでなく、中国企業から担当者を招いて話を聞くことができるイベントなどもあります。

いずれのイベントも、中国に関連したビジネスを考えている人たちにとって、必見となることは間違い無いでしょう

中国向けWebマーケティングの入り口にも採用

また、Baidu Japanはノウハウの提供や交流会の機会を提供するだけでなく、直接中国向けの広告出稿や、ウェブマーケティングの展開も相談することができます。

中国への広告出稿などは、現地の法律上、中国法人を通じて行うのがセオリーとなっていますが、Baiduの場合は多くのチャンネルを持っているだけでなく、日本法人を設置してコンタクトも取りやすく門戸が開かれているので、そのハードルは非常に低いと言えます。

話を聞きに行くだけでも、多くの収穫を得られることでしょう。

おわりに

中国向けのビジネスは多様になってきていますが、そんな時に役立つのが日本にオフィスが設置されている中国企業です。

Baidu Japanでは世界最大規模のシェアを持つ検索エンジンを持つBaiduと大きなつながりを持ち、日本法人を置いているということで接触も容易です。

現地との取引を検討している場合は、一度話を聞いてみるのも良いでしょう。

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