
検索エンジンBingの概要から広告の出し方まで
Bing(ビング)とは、検索エンジンの1つです。日本では、googleやyahooなどが主に使用されており、Bingはあまり使われていないように感じる人も多いでしょう。しかし、Bingの機能を支持しBingを利用している人も一定数います。
また、アメリカをはじめ海外の国ではBingのシェアが高く、広告を出稿するうえでも見逃せない検索エンジンとなっています。この記事では、今後さらに普及の期待が高まるBingの概要と広告についてご紹介していきます。
Contents
Bingとは

Bing(ビング)とはMicrosoftが提供する検索エンジンで、googleやyahooのように検索に使われるツールです。以前はWindows Live SearchやMSN Searchと呼ばれていました。Bingは現在「Decision Engine」(意思決定エンジン)と呼ばれ、単に検索を行う「検索エンジン」ではなく、迅速な意思決定をサポートする機能を備えているとされています。Microsoftの発表においても、Bingはユーザーの意思決定を支援する次世代検索サービスと形容されており、具体的な機能としては以下のものがあげられています。
・「Best Match」…検索キーワードに1番最適と思われる結果を抽出する
・「Instant Answer」…検索結果ページ内にキーワードに関連した人気の高い情報を表示する
・「Quick Tag」…検索結果をカテゴリーごとに分けて目次で表示する
・「Quick Preview」…検索結果ページ上でアクセス先のサイトをプレビューする
・「Deep Links」…サイト内の個別ぺージのリンクも表示する
■参考
角川アスキー総合研究所 MSの対Google秘密兵器「Bing.com」は6月3日公開
Bingのシェア

次世代検索サービスと呼ばれ期待の高まるBingですが、一体どのくらいのユーザーがいるのでしょうか?世界中ではどのくらい支持されているのか、また国ごとによるとどのような割合となるのか他の検索エンジンと比較しながら見ていきましょう。
World … Google( 92.8% ) Bing (2.55%) Yahoo (1.61%)
アメリカ… 〃 (88.25%) 〃 (6.33%) 〃 (3.84%)
日本… 〃 (75.12%) 〃 (5.08%) 〃 (19.27%)
イギリス… 〃 (92.64%) 〃 (4.06%) 〃 (1.46%)
アフリカ… 〃 (97.08%) 〃 (1.54%) 〃 (1.08%)
世界全体で見ると、やはり圧倒的にシェアを占めているのはGoogleです。アメリカを筆頭にほとんどの国で7割以上を占めています。注目すべきは、世界全体、アメリカやイギリスなどではYahooよりもBingのユーザーが多くなっているところです。日本ではGoogleとYahooが有名ですが、世界的に見るとBingの知名度が高いことがわかります。
また2009年にMicrosoftとYahoo!が検索事業で提携したことにより、Yahooの検索エンジンであるYahoo!Searchの中身はMicrosoftのBingに取って代わりました。つまり、Yahooは名目的にはYahooの検索エンジンとなっていますが実態はBingの検索エンジンなのです。Yahoo!Searchのウェブページで検索した場合、検索結果のページには「Powered by Bing」と記されることからもわかります。
このようなことから、Yahooのシェア率は事実上Bingのシェア率に加算することができるでしょう。日本ではYahooとBingのシェア率を合わせると20%以上にものぼるので、これは中々の数であるといえます。アメリカでも約10%のシェアとなっています。
■参考
株式会社インプレス MicrosoftとYahoo!が検索事業で提携、Yahoo!の検索エンジンはBingに
Statcounter Search Engine Market Share
Bingが使われている理由

Googleという巨大な検索エンジンがあるにも関わらず、Bingがある一定数のユーザーに使われている理由はどのような点にあるのでしょうか?
Windowsのブラウザソフトに組み込まれている
第1に、BingはMicrosoft社が提供している検索エンジンのためWindowsのブラウザソフトに最初から組み込まれています。そのため、特に検索エンジンにこだわりのない人はそのままBingを使い続けるといったケースがあります。また、パソコン教室などで初心者がパソコンを使う場合最初の設定のまま使用する場合が多いため、元々パソコンに入っているBingを使う傾向にあります。このようにして、Bingにある程度慣れてしまったユーザーはBingを使い続けるのです。
Microsoft Rewardsの制度
第2に、Microsoft社によるMicrosoft Rewardsの制度があげられます。この制度は、Bing.comで検索をすると1回につき5ポイントが付与され、検索する度ポイントが加算されていく仕組みになっています。1日最大50ポイント貯めることができ、貯めたポイントは映画やゲーム、アプリなどのコンテンツと引き換えたり、アマゾンやスタバのギフトカードと交換することも可能です。「Bingで検索するだけでポイントが貯まり、商品を購入したり特典を受けられるのは非常にお得!」という理由でBingを使用している人もいるのでしょう。
便利な動画検索機能
第3に、Bingの動画検索の機能を気に入っているユーザーがあげられます。Bingで動画検索をした場合、別ページに遷移することなく検索結果のページ上で動画を再生し確認することができるのです。別ページに飛ぶ場合時間を要することもあるため、その必要がないBingの動画検索は評価を受けているといえます。この機能を気に入ってBingを使用するユーザーもいるのではないでしょうか。
■参考
Bingの広告を出すには

GoogleやYahooでも検索キーワードに応じて検索結果上に広告が表示されるように、Bingでもこのような広告をだすことができます。このような広告はリスティング広告、または検索連動型広告と呼ばれています。
特徴は、ユーザーがクリックするごとに一定のお金が入ることで、Bingのリスティング広告はMicrosoft社が提供するリスティング広告です。Bingの検索エンジンを利用しキーワードを検索したユーザーに対して、検索結果に自社の広告をクリック課金制(PPC方式)で出稿することができます。BingはYahooとも連携しているため、Yahooの利用率が高い地域への広告出稿が可能ということにもなります。方法としては以下のものをご覧ください。
「Bing Ads」に登録
「Bing Ads」というMicrosoft社が提供する広告出稿サービスのアプリをダウンロードし登録。広告を出稿できる他、その広告がどれだけの人に見られクリックされたかなどの細かい分析もしてくれます。
Yahoo!スポンサードサーチに登録する
Yahoo!プロモーション広告の「スポンサードサーチ」を利用し、配信対象サイトを設定することでBingへの広告出稿をすることができます。
https://promotionalads.yahoo.co.jp/service/sponsored-search/
企業の広告運用代行サービスを利用
広告を出稿するにはアカウントの作成にはじまり多くの作業が必要となります。時間と手間が惜しい、広告を出すからにはしっかりと効果を得たいという方は、運用代行サービスを利用するのも1つの手段です。
LIFE PEPPERでも、Bingと連携しBingを通じた多言語のリスティング広告運用代行サービスを提供しています。ターゲットとする国出身のプロマーケターが、「外国人目線」の広告運用を行います。LIFE PEPPERの提供するBing広告運用サービスのメリットとしては次のような点です。
・Googleではリーチできない新規の検索利用ユーザー(顕在ユーザー)に対して、リスティング広告を出稿できる
・キーワードの選定から広告文の作成を含めて多言語対応の手間がいらず、日本からでもすぐに出稿が可能
・Googleやその他チャンネルでのマーケティング戦略に沿った媒体の戦略立案と運用を担当マーケターとともに実行できる
以上のようなBingのリスティング広告をうまく使って新たな顧客を呼び込みましょう!
まとめ
見逃すことのできない検索エンジンとなりつつあるBingの概要、そして広告の出し方についてご紹介いたしました。Googleが世界的に圧倒的なシェアを占めているとはいえ、動画検索の使いやすさや検索する度にもらえるポイント制などの特徴をもつBingは、今後さらに新たなユーザーを獲得していくでしょう。ぜひ1度Bingで検索をかけ、Google検索エンジンとの違いやBingならではの機能を体験してみていただければと思います。
またBingを利用しビジネス面で役立てたい方は、Bingのリスティング広告について上記で紹介したページをぜひチェックしてみてください。まだ競合相手が少ない今、Bingのリスティング広告を活用しどこよりも早く新たな顧客をゲットすることにチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。
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