
世界一の人口を抱える中国は市場規模も大きく、広告の出稿を考えている企業も多いのではないでしょうか。
実は中国で広告プロモーションを成功させるコツがあるのです!
この記事では、どの広告を利用すれば良いか比較できるように、注目されている3つの広告媒体の特徴を紹介します。この記事を読んで、御社にあった最適な広告を見つけ、中国プロモーションを成功させましょう。
Contents
中国の広告市場
中国の人口は2030年には14億人と推定されていますが、中国の広告市場も年々増加しています。中国のインターネット広告市場規模は6兆円を超えており、急成長を見せている事業分野です。
年々市場規模が伸びており、2020年には約16兆円を超えると推定されています。
特にモバイル広告の勢いが強く、2020年には広告市場の8割を占めると言われているのです。2018年にはインターネット普及率が約60%と人口の半数以上が利用しています。8億人以上の利用者がいるため、今後も中国のオンライン広告市場は成長すると言えるでしょう。
中国でオンライン広告が出せる3つのメディア
中国にはオンライン広告を出せるメディアが多数存在します。今回紹介する世界でも注目されているメディアは以下の3つです。
- 百度(Baidu)
- 微博(Weibo)
- 微信(WeChat)
どのメディアを利用しようか迷ったときは、これら3つのメディアの中から選んでみてください。それでは、順に説明します。
百度(Baidu)
百度は中国の検索エンジンのことで、百度公司が提供しているサービスです。パソコンでの検索シェア率は中国国内で60%を超えており、他の検索エンジンに比べて非常に利用者が多い特徴があります。
百度はモバイル端末向けのアプリケーションのシェア率も高く、手机百度( Baidu Mobile )、百度貼吧( Baidu Fans )、百度瀏覽器( Baidu Browser )にモバイル向けの広告を配信することが可能です。
ちなみに、手机百度は百度のモバイル版のアプリで、累計ダウンロード数は8億を超えるほどの人気を集めています。コミュニケーションプラットフォームの百度貼吧を利用すると、百度のID所有者が掲示板ツールで交流することもできるのです。
また、百度のモバイル版のブラウザである百度瀏覽器は30%近くのシェアを占めており、さまざまな端末から多くの国内ユーザーと接触することができます。
百度では、以下の4つの広告を出すことが可能です。
- リスティング広告
- アドネットワーク広告
- インフィード広告
- ブランドリンク広告
リスティング広告では、検索結果画面内に画像や動画の広告を表示することが可能で、アドネットワーク広告を利用すれば、百度グループの60万以上の専門サイトにバナーやテキストを配信することもできます。インフィード広告の特徴は手机百度などのアプリ内に表示することができることなので、多くのユーザーへの宣伝効果が期待できるでしょう。
そして、百度のオンライン広告のメインと言っても良いブランドリンク広告を利用すると、自社の企業名やブランド名を百度で検索したユーザーに対して、連動する広告を表示することができるのです。自社の認知を広げてブランド力を上げることができるので、他の広告に合わせてブランドリンク広告も併せて利用すると良いでしょう。
■参考
Glad Cube 中国シェアNO.1!【百度(Baidu)】ー中国人向けに出稿したい方が知っておくべき検索エンジンのあれこれ
微博(Weibo)
微博は2009年に開設された中国圏で大きなシェアを誇るソーシャルメディアです。
中国だけでなく台湾や香港、その他アジアや欧米など多くの中国語圏で利用されています。そのため、インバウンドプロモーションのツールとして利用している日本企業も多いです。世界で約7億人のユーザーがいて、月間アクティブユーザー数は何と3.76億人、企業アカウントは130万(2017年9月時点)と世界規模の人気を集めています。
微博ではインフィード広告を利用することができ、性別や年齢、地域など細かく配信するターゲットを決めることが可能です。そのため、効率良く見込み客の広告を配信することができるので、高いコンバージョン率と広告費の抑制が期待できます。配信できる広告は画像、動画、アプリの3パターンあるので、配信したい広告によって使い分けましょう。
■参考
Members Weibo(微博)とは何か?インバウンド担当なら絶対知りたいウェイボー7つの基本!
微信(WeChat)
微信はテンセントが運営しているスマホの無料メッセージアプリで、月間アクティブユーザー数は10億人を超えるほど大きなコンテンツです。百度のように配信するターゲットを絞ることができるので、細かいセグメントで見込み客を囲い込むことができます。
微信で利用できる広告はモーメンツ広告とバナー広告の2つです。モーメンツ広告はタイムライン型の広告のことで、LINEやFacebookのようにタイムライン上に広告が表示されます。ユーザーとコンタクトを取ることができますし、シェアをしてもらうことでユーザーに拡散してもらえる点が嬉しいポイントでしょう。
一方、バナー広告は「ワンクリックフォロー広告」「アプリ広告」「クーポン広告」「キャンペーン広告」の4つのタイプの広告を利用できるので、ターゲットに合わせて配信できます。
■参考
Rekaizen 中国のSNS「WeChat(微信)」の広告の種類と出稿の注意点
広告プロモーションを成功させる3つのコツ
広告プロモーションを成功させるには3つのコツがあります。
- メディア毎の特徴を把握する
- 慣習や文化を理解する
- ニーズを把握する
日本と中国では価値観や習慣が違うので、日本と同じように広告を展開していても成功する可能性が低いです。今回紹介する3つのポイントに注意して、広告プロモーションを行いましょう。それでは、順に説明します。
メディア毎の特徴を把握する
中国のオンライン広告を出せるメディアはさまざまですが、メディアによって広告の種類が違うので、メディアの特徴を把握しておく必要があります。同じ企業が先ほど紹介した3つのメディアを同じように使っても、得られる広告効果は違うでしょう。
使える広告の種類もメディアによって異なりますし、メディア独自の広告枠もあります。そのため、ターゲットを絞って企業が提供したい商品やサービスのコンバージョンにつながりやすい広告タイプを選ぶ必要があるのです。ただ広告を出せば集客が見込めるわけではないので、自社の戦略に合ったメディアを活用しましょう。
慣習や文化を理解する
中国を対象にプロモーションを行うのであれば、中国の慣習や文化を理解した上で戦略に組み込む必要があります。例えば、赤色はめでたいことを連想し黒色は不吉なことを連想する傾向があるため、赤は好んで使われ、黒は忌み嫌われることが多いです。そのため、広告ではなるべく黒は避けて、赤などの明るめの色を積極的に使うなどの工夫が必要になります。
日本では特に意味を持たない言動でも、中国では好まれたり嫌われたりすることがあるので、中国人の特徴は把握しておいた方が良いでしょう。
ニーズを把握
中国に限らず全てのプロモーションにおいて、消費者や利用者のニーズを把握することは重要です。
いくら優れた商品や素晴らしいサービスでも、ユーザーから求められていないものであれば、売上につながりません。企業が売りたいものではなく、売れるものを提供する必要があるので、市場調査を行いターゲットをしっかり絞って広告展開しましょう。
まとめ
中国の広告メディアはさまざまですがそれぞれ特徴があるので、メディアを使い分ける必要があります。どのメディアを使えば良いか分からない場合は、今回紹介した3つのメディアを参考にしてみてはいかがでしょうか。
3つのコツを意識して、中国の広告プロモーションを成功させましょう!
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