
中国アリババは中国のEコマース企業「Alibaba Group(阿里巴巴集団)」が運営するECサイトです。
日本では馴染みがないかもしれませんが、実は世界に目を向けるとAmazonと同じ規模のシェアを占めているんですよ。
今回はアリババのメリットや使うときの注意点について紹介します。
この記事を読んで、ECサイトを使いこなしましょう。
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Contents
中国アリババとは?

中国アリババは、中国のEコマース企業である「Alibaba Group(阿里巴巴集団)」が運営しているECサイトのことです。
BtoBのECサイトの中で、世界有数のトップシェアを誇っており、日本で馴染みのあるAmazonに並ぶほどの規模があります。
アリババと言えば、独身の日の売上が毎年話題になっていますね。
中国では1人を連想される1という数字が並んでいる11月11日が独身の日として定着しており、この日には各ECサイトでは巨大セールが実施されるのです。
そして、中国国内に数多くのECサイトがある中、アリババが1日の売上げの最高記録を年々更新しています。
Amazonはユーザーの条件はありませんが、出店料・成約手数料が発生する仕組みであるのに対し、アリババはサイト内の広告が主な収入源のため、出店登録は無料で行えます。
また、決済後のお金の流れも特徴的で、商品が購入者の元に届いたあとに、代金が支払われる仕組みです。
つまり、購入者が支払った代金はアリババがいったん預かり、商品が到着したことを確認して出品者の元に支払うシステムになっています。
そのため、購入者が代金を支払っても商品が発送されない、もしくは届かないというトラブルを防ぐことが可能なのです。
中国と聞くと詐欺が多いなどの悪いイメージを連想するかもしれませんが、アリババの支払いシステムに関して言えば、日本で利用されているECサイトよりも安全度が高いと言っても良いでしょう。
アリババを使う3つのメリット

アリババにはさまざまなメリットがあります。
今回紹介するメリットは以下の3つです。
- 大ロット発注が可能
- 競合サイトより安い
- 商品点数が多い
それぞれ順に説明するので、アリババを利用するかどうか検討してみてください。
大ロット発注が可能
アリババの大きなメリットと言えば、大ロット発注ができることでしょう。
アリババでは商品の出品者が工場直営店の場合が多いからです。
卸売店や小売店が出品者の場合は、仕入れている分の量しか商品を売ることができません。
もし、ユーザーが大量に発注するとなると、出品者が注文を受けた後に発注をして商品が入荷し次第発送となるため、かなりのタイムロスが生まれるでしょう。
流通量によっては注文分の商品を一度に入荷することができずに、購入者に迷惑をかけてしまうことがあります。
そのため、一般的なECサイトでは大ロット発注ができない場合が多いです。
しかし、工場直営店であれば、相当量の在庫を抱えている可能性が高いですし、注文後すぐに生産して、そのまま購入者に発送することができます。
したがって、工場直営店が出品者であれば、大ロット発注をすることができます。
競合サイトより安い
アリババを利用すれば、競合サイトより安く仕入れることが可能です。
出品者に工場直営店が多いということは、それだけ流通コストを抑えることが可能になります。
間に卸売業者を挟まないだけで、かなりの節約になるのです。
また、ロット発注をするなど発注量を多くすれば、出品者との取引次第では仕入れ値を安くしてくれる可能性があります。
さらに、出品者の成約手数料が発生しないことも影響していると言えるでしょう。
成約手数料が発生する場合は、その分も値段に含めていることが多いからです。
アリババでは出品者は売値を釣り上げる必要がないので、自然と競合サイトよりも売値が低くなります。
商品点数が多い
アリババは出品者にとってメリットが大きいので、競合サイトよりも出品者数や商品点数が多いです。
商品点数が多ければユーザーの購入商品の選択肢が増えるので、それだけ欲しい商品を手に入れられる可能性が高くなります。
欲しい商品を入手できることはユーザーの満足度に大きく影響するので、商品点数はECサイトにおいて重要なポイントです。
競合サイトには取り扱っていない商品を購入することができる場合があるので、競合サイトからアリババに流れてくる人も多いのではないでしょうか。
アリババを使うときの3つの注意点

アリババは出品者やユーザーにとってメリットは多いですが、気をつけるべき点も多々あります。
今回紹介する注意点は以下の3つです。
- 品質が低い
- 出品者の反応が遅いことがある
- 言語の壁がある
すべての出品者が該当するわけではありませんが、上記のような場合があることを頭に入れておきましょう。
品質が低い
アリババは値段が安い分、品質に問題がある場合が多いです。
つまり、不良品率が高い製品が出回っているということです。
もし、アリババを利用して日本人を対象に輸入業を営むのであれば、製品の品質でクレームがくる可能性が高くなります。
日本は100円ショップで売られている商品を見ても分かるように、低価格設定の中でも高品質化への企業努力が常識です。
そのため、品質が低い中国製品は日本人に受け入れられないことが多いでしょう。
アリババで中国から商品を仕入れて商売をする場合は、必ず品質のチェックをしておく必要があります。
出品者の反応が遅いことがある
アリババでは出品者のレスポンスが悪いことがしばしばあります。
特に工場直営店など生産活動に特化している出品者は、どうしても顧客対応が遅くなりがちだからです。
もし、すぐに商品を入手したい場合は、卸売や小売業者など販売に特化している出品者を選ぶと良いでしょう。
販売に特化した業者は、ユーザーからのアクションに対してすぐに反応できる仕組み作りをしていることが多いです。
日本企業の顧客対応には劣りますが、評価が高い業者を選ぶとレスポンスの悪さはある程度改善できるのではないでしょうか。
早急な対応が必要であれば、出品者を確認をして、レスポンスの早い業者に注文をしましょう。
言語の壁がある
日本人がアリババを利用すると、言語の壁にぶつかる可能性が高いでしょう。
アリババは中国人ユーザーをターゲットにしているため、サイト内は中国語表記になっています。
英語なら分かる人も多いかもしれませんが、中国語を読める日本人はなかなかいないでしょう。
また、出品者とのやりとりも中国語なので、交渉も困難になることが予想されます。
もし、中国語がさっぱり分からない人は、世界ユーザーを対象にした「アリババドットコム」という英語版のアリババを利用しましょう。
中国企業が世界各国のユーザーに対して商品を売るときに利用するので、英語表記になっています。
値段は少し高めに設定されており、品質も中国版のアリババと変わらないので、品質のチェックは怠らないようにしてください。
まとめ
中国アリババはECサイトの中でも、世界規模のユーザーを誇ります。
大量発注が可能であったり値段が安かったりなどユーザーにとって嬉しいことが多いです。
また、代金支払いシステムが整っているので、ユーザーも安心して利用することができるでしょう。
しかし、メリットがある一方で、品質や顧客対応の点で日本に劣ることが多々見受けられます。
もし、中国から商品を仕入れて商売を検討しているのであれば、今回紹介した注意点と改善点を参考に、アリババを上手く活用していきましょう。
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