
中国で最も使われている検索エンジンは、百度(Baidu)は、日本と同じ方法の対策をしても検索順位は上がりません。この記事では、日本と中国SEO対策の違うポイントや検索上位にサイトを載せるために必要なことをまとめました。ぜひ記事を参考にして、百度のSEO対策を行ってみてください。
中国のネット事情
中国ではインターネット規制をしており、接続してはいけないサイトを規制の対象にしています。この規制を実現するために2003年度から稼働させているのが「金盾(グレートファイアーウォール)」と呼ばれるインターネット接続の検閲・規制機能です。中国から海外サイトへの接続口にスーパーコンピュータを設置して、インターネット会社が国外サイトへの接続をチェックしています。このように中国は日本とは異なるネット事情を抱えているのです。
7割が百度(Baidu)を使用している
中国はインターネット規制がされているため、GoogleやYahooなどの検索エンジンが使用できません。中国では、さまざまな検索エンジンがありますが、その中でも百度(Baidu)が高いシェア率を誇っています。StatCounter Global Statsの調査報告によると約7割の中国人が百度を使用しているため、中国のサイトを公開するなら、百度の使用をおすすめします。
百度(Baidu)の運営会社
中国では70%を超える圧倒的なシェアを誇り、全世界の検索エンジン市場においては、Googleに次いで第2位の検索エンジンです。月間利用者数は6億人以上にも昇り、今後も売上拡大が見込めると高い評価を獲得しています。
百度(Baidu)の運営会社は百度公司。本社は中国の北京市にあり、インターネット検索を中心事業とした情報・通信会社です。2005年には、米国ナスダック市場に上場しました。
中国国内では、ライバル不在の状態ですが、それには人気の理由があります。中国人のニーズに合った検索結果表示、MP3検索、画像検索に優れています。また、MP3検索や画像検索をすると、それらをそのままダウンロードすることができるのです。Googleに次ぐ画期的な百度を使用してみたい方は、下記の登録方法を参考に使用してみてください。
日本のSEO対策とはどこが違うの?
中国では百度の検索エンジンが使用されていますが、SEO対策には違いはあるのでしょうか?ここでは、SEO対策の3つの違いについて解説します。
1.検索エンジンが異なる
繰り返しになりますが、中国では「金盾」などのインターネット規制がされており、GoogleやYahooなどの検索エンジンを使用することはできません。中国国内では、百度(Baidu)を中心とした独自の検索エンジンのみ使用されていることが日本とは大きく異なります。
百度のSEO対策は、基本的にはGoogleのSEO対策の施策と変わりませんが、検索エンジン認識されるまでのアルゴリズムが異なり、百度の方が複雑です。サイトリニューアルをした場合、Googleは比較的素早くインデックスされますが、百度は1か月経過してもインデックスされないこともあります。
2.中国語のコンテンツが必須
日本では、日本語以外の言語で制作されたコンテンツを閲覧することができます。しかし、中国の百度の検索エンジンに読み込ませるためには、中国語のコンテンツが必須条件となります。そのため、中国にサイトを公開している企業では、トップページにLanguageボタンを設置して、中国語に切り替えられるようなサイトを作成しているケースが多いです。Googleでは、内部と外部の両方の施策の影響を受けますが、百度は内部施策が重視されます。
3.登録申請が必要
Googleは自由に利用することができます。しかし、百度では、国内で利用されるWebサイトを一括管理しており、適切にユーザーに表示させるためには、中国工信部へのサイト構築申請手続き後にもらえるICP番号をサイトに掲載する必要があります。
SEO対策をするためにやるべきこと
百度(Baidu)のSEO対策は基本的にGoogleと同じですが、異なる点もあるため確認していきましょう。
1,検索エンジンに認識してもらう
中国ではWebサイトは一括管理しているため、中国工信部へサイト登録申請をしなければいけません。中国工信部から申請許可が降りたら「ICP登録番号」が発行されるため、その番号をサイトページに貼り付けることで登録が完了します。
2.百度へのサイトインデックス依頼
百度のインデックスページを訪れて、サイトURLを登録して、サイントインデックス依頼をします。
サイトマップの送信
サイトマップと呼ばれるサイトの構造を示したファイルを作成して、百度に対して送信します。百度のクロールは遅いため、サイトを変更したらサイトマップはこまめに再送信しておきましょう。
3.検索順位を上げる
百度(Baidu)の検索エンジンにサイトを認識してもらった後は、検索順位を上げる施策をしていきます。
1.タイトル
タイトルにキーワードを入れることは重要です。Googleと同様にタイトルの前方にキーワードを挿入します。タイトルは簡潔なものが好まれます。そのため、サイトの内容とキーワード内容などをタイトルにする方法がおすすめです。また、単語を「_」でつなげる方が良いと言われています。繰り返しになりますが、百度はインデックスにかかる時間が遅いため、特に必要がなければタイトルを変更するのは控えましょう。
2.メタディスクリプション
meta descriptionにキーワードを入れます。
3.キーワード
Keywordにキーワードを含めます。
4.タグ
h1やh2のタグにもキーワードを含めます。
5.文章
文章の中にキーワードを適量含むことが良いと言われています。キーワードの含有量は、約2~8%程度が理想的です。また、類似コンテンツではなく、オリジナルコンテンツであることが順位に大きな影響を与えます。重複コンテンツはペナルティの対象となるため注意が必要です。
6.内部リンク
内部リンクのアンカーテキストにキーワード入れます。
7.外部リンク
基本的にはGoogleと似たような考え方ですが、質の良いサイトについての考え方が異なります。政府系サイトの質が良いことはGoogleと同じですが、百度の場合は百度系サイト(百度知道・百度百貨・百度文库など)からのリンクも重要視されます。
また、人人(renren)・新浪微博(weibo)・优酷(Youku)・QQ空间(Qzone)などのソーシャルシグナルが検索結果に大きな影響を与えます。
まとめ
百度(Baidu)のSEO対策は基本的にはグーグルと同じ施策にはなりますが、中国では国内のWebサイトを一括管理していることが大きな違いです。中国でWebサイトを公開したい場合は、中国工信部に申請手続きを行い、ICP登録番号をサイトに埋め込まなければいけません。しかし、施策はグーグルと変わりません。日本と似ているようで異なる百度のSEO施策は、膨大な中国市場をターゲットにするためには必須です。ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
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