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旅行を計画する中国人が増加している祝祭日「清明節」とは?

中国では「春節」「労働節」「国慶節」の3つのゴールデンウィークがありました。しかし、2011年度から休みが調整され、労働節は7連休から3連休に変わりました。その代わり、3連休は「労働節」「元旦」「清明節」「端午節」の合計4回になったのです。

この記事では、3連休の清明節では、どのような行事が行われるのかをご紹介します。中国に旅行を予定している方もインバウンド事業を検討している方も、清明節に関する知識を蓄えておきましょう。

清明節とは

清明節(チンミンジエ)とは、春分の日から15日目にあたる中国の祝日をいいます。清明節とは、草木の芽生えなど明るく生命力の溢れる清らかな季節であり、春の訪れを感じられる季節です。清明節では、お墓参りや宴を開いて、ご先祖様に平和のご加護をお祈りします。

清明節は「寒食節」と呼ばれる他に「掃墓節」とも呼ばれています。この掃墓節はご先祖様のお墓参りをすることや自宅の庭先の草むしりをする風習などから名づけられました。清明節の後は、雨が良く降る季節に変わるため、暖かい季節のうちにお墓参りをして、お墓をキレイにしてご先祖を偲ぶようになりました。また、お墓参りの後は春を楽しむための宴会が開かれます。

清明節の由来

清明節とは、中国の二十四節気の一つです。1年を24等分したもので、日本で例えると春分にあたります。この時期は春風が吹き、草木が芽生え明るく生命力の溢れる清らかな季節が到来するため、清明節と名付けられました。

清明節の歴史

清明節の由来については、周や漢の時代まで遡り説明することになります。さまざまな諸説がありますが、「寒食節」という火を使用せずに冷たいご飯を食べる風習から来ています。

春秋時代(紀元前770~403年)の晋の文公である重耳(チョウジ)は、自分の命令で焼死してしまった忠臣を悼んで「寒食節には火を使用しない」と決めたのです。このような寒食節の風習を引き継いでいるのが清明節なのです。

2020年度の清明節はいつ?

2020年度の清明節は、2020年4月4日(土)からです。多くの企業では、2020年4月4日(土)~2020年4月6日(月)までが三連休となります。旧暦を参考に日付が決められているため、毎年同じ日になるわけではありません。過去3年間の清明節は次のようになります。

【過去3年間の清明節】

・2017年:4月5日(水)

・2018年:4月5日(木)

・2019年:4月5日(金)

これまではお墓参りをするものと定められていますが、2007年頃から祝祭日として認められ始めました。そのため、学校や企業は休みとなるため、旅行を楽しむ方なども増えてきました。

清明節に行われること

中国の清明節では、どのように過ごすのでしょうか?ここでは、清明節の慣習・行事・食事について解説します。

慣習

日本では定期的にお墓参りに行き手厚い供養をする人もいますが、中国では「清明節」と「重陽節」にしかお墓参りをしません。お墓参りでは、雑草を刈ったりお供え物(鶏肉・豚肉・揚げ豆腐・酒・お茶)をしたりして、ご先祖様のご加護と平和を祈ります。

お墓参りの最後には、紙幣に似せて作成した紙を墓前で燃やしますが、その行動には「あの世での暮らしに困りませんように」という気持ちが込められているのです。このような儀式は、中国独自の慣習と言えるでしょう。

また、もう一つの習慣として「春を楽しむための宴」が開かれるため、御馳走を用意して食べます。清明節の宴で食べる御馳走は、寒食節にならい、からし菜や青团という餡子の入った草団子等の冷たいものが用意されます。

食事

先程もご紹介したように、冷たいものを食べます。特にゆで卵を食べる人が多く、台湾などでは潤餅というクレープや春巻きのような食材を皮で包んで食べることが多いです。

上海では青团と呼ばれる草団子を食べることもあれば、麺細工とも称される面花を食べることもあります。

青团で使用される餡子は、日本の餡子とは異なり、豚の脂とされるラードが入っているため、より濃厚な味わいとなっています。これを知らずに食べる日本人は違和感を覚えてしまい、好き嫌いが分かれる食べ物とされています。青团は江南地方が発祥地とされているため、興味がある方は江南地方の青团を召し上がってみてください。

清明節のインバウンド需要について

これまで清明節についてご紹介してきましたが、インバウンド需要はあるのでしょうか?2018年4月から6月における中国人の消費額は、約3,620億円となっているため、インバウンドを考えている方は清明節のインバウンド需要のポイントを押さえておきましょう。

国内や海外旅行者は増加傾向

清明節は、ご先祖様のお墓参りをする時期のためでしたが、3日間でも旅行を楽しめることができるため、近頃は旅行を楽しむ方が増えてきています。国内の旅行先とは、上海・北京・南京・厦門が人気で、国外の旅行先とは、タイ・日本が人気です。

近距離の旅行先が人気

先程も述べましたが、近距離の旅行先が人気を集めています。旅行先として日本やタイなどのアジア圏を選ぶ理由は「3連休の休みでも楽しめることができるから」です。実際に、中国から日本、タイに行くには約4時間程度のフライトで行けます。また、近年はLCCが増加してフライト料金も安くなってきているため、旅行のハードルが下がりました。このような理由から、清明節でも旅行を楽しむ中国人が増えてきているのです。

中国人が訪日旅行で期待するもの

清明節に訪日旅行を楽しむ中国人も多いとお伝えしましたが、訪日旅行で期待されているものには、どのようなものがあるのでしょうか?

旅行サイトのじゃらんリサーチセンターの「訪日外国人に人気の観光体験ランキング」の調査結果によると、電化製品等の買い物や温泉への入力が上位を占めています。また、自然や景勝地の観光が人気を集めており、清明節は4月のため、特に桜の開花を楽しむということが人気です。花見などの宴会を行うことから、花見をするための食事の需要もあります。

まとめ

清明節は暖かい季節を指し、この時期に、ご先祖様のお墓をキレイにしてご先祖様のご加護と平和を祈ります。

しかし、中国では2007年頃から家族で楽しむ祝祭日として認められてきました。清明節は3連休になるため、近距離の旅行を楽しむ人も増えてきました。とくに国外旅行先としては、日本やタイが人気です。日本では桜の開花時期に該当するため、お花見に関する消費の需要があります。

そのため、インバンド事業を考えている方は、この時期の訪日外国人向けにサービスを提供しましょう。旅行に遊びに行くからもインバウンド事業を考えている方も、中国の祝祭日に注目してみてください。

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