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観光ルート・昇龍道の活用方法

日本には各地に観光スポットが点在していますが、それらのスポットを効率よくめぐるための、観光ルートの開拓も積極的に進んでいます。

昇龍道(ドラゴンルート)は中部北陸地域にまたがる観光ルートのことを指しており、この一帯の観光を考える上で注目を集めています。

今回はそんな昇龍道の概要や、そのルートが持つ強みについてご紹介していきます。

昇龍道の概要

昇龍道という名前は、そもそも能登半島の形状が龍の頭に似ていることから付けられたそうです。

具体的には三重・愛知・岐阜・長野・石川・富山などを横断するルートとなっており、ガイドに沿うだけでこれらの地域をめぐることができるようになっています。

また昇龍道沿線では、単に昇龍道という名前だけでなく、昔から龍にまつわる催し物や伝説、地名も数多く残されています。

中部北陸地域に見出された観光ルート

昇龍道は単にその地域が龍の形に見えるというだけではありません。ルートに沿って、その地域の様々な歴史的建造物や絶景スポット、地の食材や催し物などが用意されており、ガイドに従うだけで多くの名物に触れることができます。

そもそも日本は各地に観光スポットがあるとはいえ、それぞれが独立して点在しているような形式をとっていたために、効果的に観光客を集めることができていませんでした。

そこで昇龍道は、あらかじめ地域が連携して観光ルートをわかりやすく用意することで、観光名所としての知名度を獲得するとともに、観光客の流動性を確保して地域での集客と移動を容易にする試みを行なっているというわけです。

中部北陸地域は外国人はおろか、日本人にも目立った印象を受けにくい場所にもなっているため、集客が難しいところもありました。しかし昇龍道のようにわかりやすい観光ルートを開拓することで、その場所の魅力をより多くの人に伝えることができるようになっているということです。

昇龍道の具体的な観光地

昇龍道は中部北陸エリア、三重県南部から能登半島までを横断するように設計されているため、国内有数の名所もしっかりと観光できるようになっています。

例えば三重県の熊野古道や伊勢神宮、愛知県の名古屋城、岐阜の白川郷、金沢の兼六園など、この地域のあらゆる名所がこの昇龍道のなかにまとめて紹介されています。

それぞれの観光地は、これまでバラバラに紹介されることがほとんどであったため、それがどこにあるのかというイメージは日本人にも共有されにくいものでした。

しかしながら昇龍道という観光ルートが開拓されたことで、これらの場所が改めて認識されただけでなく、「じゃあここもついでに行ってみようか」と行った具合に、それぞれの観光地間の移動もスムーズに行うことができるようになったのです。

官民共同で進む昇龍道プロジェクト

昇龍道は民間のみならず、政府も積極的に取り組む観光プロジェクトとしても進められています。

公式サイト:https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/kikaku/syoryudo/

インバウンド需要の拡大

政府が昇龍道のような地方の観光促進に力を入れるのには、やはりインバウンド需要の拡大が進んでいることが大きいと言えるでしょう。

日本全体のインバウンド集客は年あたり10%を超える勢いで増加の一途を辿っており、特に東京や大阪などの都会の近くにある観光スポットは、もはや外国人観光客しか見かけないほどにまでなっていますが、一方で昇龍道地域のインバウンド集客は都市周辺ほどではありません。

参考:国土交通省「昇龍道プロジェクトの平成30年度活動方針」
http://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/kikaku/syoryudo/meeting-rd09/no02.pdf

また、インバウンド観光客の大半が団体旅行から個人旅行にシフトしていることも、積極的なプロモーションを進めていく理由に挙げられています。個人旅行では有名な観光スポットの一点集中しか行われないという傾向も強まり、ややマイナーな周辺の観光スポットの集客が衰えてしまうためです。

そのためにも観光スポット単体の宣伝だけではなく、昇龍道という地域ひとくくりでのプロモーションを海外に進めていき、消費額の大きい欧米の旅行者の確保にも努めていきたいというのが現状となっています。

官民を問わない強力な連携

昇龍道のプロモーションを進めていく中で最も重要視されているのは、その地域に関わる団体同士が積極的に連携をとっていくという姿勢です。

例えば旅行者が楽に昇龍道の観光ルートをめぐることができるよう、地域の交通アクセスを整備したり、クルーズ船のような二次交通の拡充を図る必要も生まれてきます。

海外向けのプロモーションには地方公共団体や民間企業との連携が欠かせず、公共団体が持たない海外へのチャンネルを、民間企業が提供し、PRを進めていくというプランも実現に向けて動き始めています。

あるいは日本政府観光局(JNTO)と連携し、訪日プロモーションの一環として昇龍道を紹介していくという施策も重要になってくるでしょう。

昇龍道でできること

昇龍道が提供するのは、単なる観光スポットの羅列に留まりません。

手ぶら観光

国交省が上の資料で提示しているのは、昇龍道における手ぶら観光の推進です。

手ぶら観光の推進:http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_freight_tk1_000069.html

個人旅行がインバウンド観光においても進む中、大荷物を抱えて各地域のスポットを巡るというのは現実的なプランであるとは言えません。

そこで各地域に宅配運送サービスを拡充することで、旅行者はスポットごとで荷物を自由に配送し、最終目的地や、実家へ荷物をいつでも送ることができるようにし、身軽に観光地を巡ることができるようにするのです。

各観光地を巡るのは、自動車の足を持たない人にとっては億劫な面もありましたが、手ぶら観光の推進によってこの問題の解消が進められています。

セントレアとも接続

中部北陸エリアを網羅的に回ることのできる昇龍道ルートは、日本最大級の空港の1つである中部国際空港、通称セントレアを確保している点も大きなメリットです。

国内外を問わず発着が盛んな空の便がルートの中に組み込まれていることにより、観光客は気軽にこの地域を観光することができます。

今まで愛知県にその観光が止まっていたのが、昇龍道ルートの開拓により、中部エリア全域にまで観光客が行き渡るようになったということもできるでしょう。

おわりに

中部北陸エリアは都会に住む日本人にも馴染みの薄い場所かもしれませんが、誰もが一度は耳にしたことのある観光地も含む重要な地域です。

昇龍道はそんな観光地の点と点をつないで地域の活性化を進める、重要なプロジェクトということができるでしょう。

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