
【飲食店のインバウンド】英語対策をして、訪日旅行客を獲得するには?
“インバウンド対策“と言われたら何を考えますか?
一番は言語・コミュニケーション対策ではないでしょうか。少なくとも第1第2言語としてシェアが広い英語は必ず対策をしておきたいですね。今回は、飲食店の英語対策にフォーカスして、手法をお伝えしようと思います。
Contents
訪日旅行外国人の増加
2020年オリンピックを控え、訪日外国人の数は年々右肩上がりで増えています。2018年には3100万人(参照:日本政府観光局(JNTO) 訪日外客数)を超える訪日外国人が日本に訪れました。
これは5年前の2013年と比較すると、3倍の数値であり、驚異的なスピードで訪日外国人が増えています。
そんな中、飲食店での英語対策はいかがでしょうか。英語対策をしていないということは、実はかなりの機会損失を生んでいるかもしれません。
訪日旅行外国人の9割以上が日本食目当てと回答
日本政府観光局(JNTO)によると、外国人旅行客は旅行中の目的として「日本食を食べること」を上げています。
国別に見てみると、中国訪日旅行客が93%、韓国訪日旅行客が98%、カナダ訪日旅行客が98%、米国訪日旅行客が98%と、そのほとんどが「日本食」に対して期待して旅行をしているのです。
飲食への期待が高いのであれば飲食店での体験も大切です。SNSでの口コミ効果も考えれば旅行中の外国人の言語対策はインバウンド集客における最重要事項です。
メニュー表や店内・看板の英語対応
観光庁のアンケートによると、訪日外国人が日本の飲食店で困ることとして、断トツで「料理を選ぶ・注文する」が最も多くの表を集めました。
(参照:観光庁 訪日外国人旅行客へのアンケートを元に作成)
料理を選ぶ際に使うメニュー表はかならず言語対応しておきたいものです。またメニューは、口だけでなく写真で伝えることができるので、外国人にとって親しみの無い料理や名前を絵で説明することが出来ます。
次に多かったのは「飲食店を見つける際」でした。
飲食店を見つける際というのは、ネットの情報やSNSも層ですが、店前の看板や説明、サイネージの言語も重要です。目立つ位置にハッキリと英語表記があればお店付近を通りがかった際に発見されやすいですし、看板にしっかり表記されていればお店に入る敷居を低くすることにも繋がります。
3番目は「食べ方の説明を受ける際」です。
日本食には、色んなジャンルの食べ物がありますので、使う食器やかけるもの、付けるもの、剥くもの、等食べ方についても説明書きがあると安心ですよね。
蕎麦や寿司などの代表的なものから、とんかつにかけるソース、しゃぶしゃぶの食べ方、日本酒の飲み方等々、説明をしておくと親切です。メニューとは別に、食べ方・飲み方の説明書きを置いておくのもありですね
【自治体別】英語メニューを無料で作れるツール
飲食店などのメニューを無料で多言語化できるツールがあるのはご存知ですか?
インバウンドで外国人観光客へのサポートを強化したい気持ちは、各自治体も同じです。そういった背景から、無料のツールを提供している自治体もあります。
多言語サービスを有料で提供する企業もありますが、まずは自治体の無料サービスをチェックしませんか?
いくつか無料サービスをご紹介いたします。
東京都 EAT東京(多言語メニュー作成支援ウェブサイト)
(サイトURL:EAT TOKYO – 多言語メニュー作成支援ウェブサイト)
こちらのサイトは、東京都に店舗を持つ飲食店のみ、登録できます。
▼利用手順
①店舗名、電話番号を登録する
↓
②レイアウトと背景デザインを決めメニュー表をデザイン&作成
組み合わせは20レイアウト×120背景で2400パターン。
↓
③メニューを印刷して完成!
印刷することはもちろん、東京の観光公式サイトにも無料で掲載することができます。
メニュー表のつくり方やコツ、事例が書かれているので、初めてでも簡単に作ることが可能になっています。
藤沢市 FUJISAWA Foodeies
(サイトURL:多言語メニュー作成支援ウェブサイト|FUJISAWA Foodeies)
藤沢市のサイトでも、店舗名と電話番号を登録することで利用することが出来ます。
▼利用手順
①店舗名、電話番号を登録する
↓
②メニュー背景と配置を決める
↓
③メニューの種類を選択する
↓
④メニューに掲載する料理を登録する
↓
⑤印刷・公開
印刷することはもちろん、外国語メニューがある飲食店検索サイトにも掲載することができます。
▼指さし会話シートも!
(参照URL:指差し会話シート|多言語メニュー作成支援ウェブサイト|FUJISAWA Foodeies)
指さし会話シートとは、スタッフが外国語を話せない場合でも、シートに書かれている文書を指さすだけで簡単なやりとり、接客ができるツールのことです。
藤沢市では、こちらのシートテンプレートをダウンロードすることが出来ます。英語の他にも、7言語に対応しています。
千葉市・船橋市 千葉おもてなしSHOPガイド
(サイトURL:千葉おもてなしSHOPガイド| 事業者向け登録フォーム)
千葉市・船橋市の事業者が登録をして利用出来るサイトです。(千葉市・船橋市にお店を持つ店舗・施設のみ。)
飲食だけでなく、ショッピングや、サービス提供の店舗等も登録することができます。
▼利用手順
①店舗名、電話番号を登録する
↓
②背景を決めメニュー表をデザイン&作成
↓
③メニューを印刷して完成!
指さし会話シートもダウンロードできます。
また、定期的にインバウンド向けのセミナーを開催しているので、セミナーに参加してインバウンドで売上を上げるためのノウハウを学ぶことが出来ます。
その他のエリア
1.鎌倉市 フード鎌倉.com
2.岐阜県 EAT岐阜
3.石川県 石川県の美味を楽しむ
4.長崎県 EAT長崎
5.福岡市 FUKUOKA GOURMET NAVI
6.佐賀県 EAT佐賀
いかがでしたか?
無料ツール提供のある自治体に属している場合は、必須で使いたいツールです。
今回は、飲食店のインバウンド対策、英語対応について紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
英語対応について、「大変だな…」という意識もあるかもしれません。ですが、無料で簡単に使えるツールであったり、実は知っているだけで集客、売上アップに繋げられる方法もあるので、積極的に活用していきたいところです。
英語対応がまだという店舗さんは、まずは手の届くところから実行してみてはいかがでしょうか?
■参考
・訪日旅行データハンドブック(世界20市場)|統計・データ|日本政府観光局(JNTO)
・観光庁 「訪日外国人旅行者の受入環境整備における国内の多言語対応に関するアンケート」結果
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