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知日派と親日派の違いは?世界は日本をどう見ているのか

日本はヨーロッパから見れば極東の小さな島国ですが、近年衰えているとはいえ世界第3位の経済力を持ち、アジアで唯一の先進国でもあります。そのため世界には外国人にも日本に対して理解があったり、日本を好ましく思っている人は決して少なくありません。

知日派とは特に日本への造詣が深いことを指す人の事をさしていますが、今回はそんな知日派の人々や、彼らが及ぼす国内外への影響について見ていきたいと思います。

知日派とは

知日派は、その名の通り日本のことを知っている人、日本について、人並み以上の知識がある人たちのことを指す言葉です。

日本への理解が深いことを指す言葉

近年、日本から海外へと飛び立つ留学生の数が増えていることは時折ニュースにもなる話題ですが、日本へと留学に訪れる外国人の数も右肩上がりで増加している傾向にあります。

大学の留学生受け入れ人数は前年に比べて9%増しの8.4万人、大学院では8%ましの5万人、日本語学校は14.5%、数にして1.1万人増しの9万人の学生が、現在日本に滞在しています。

参考:JASSO「平成30年度外国人留学生在籍状況調査結果」

知日派という言葉は一般的に日本以外の国に国籍を持つ外国人に使われる言葉で、留学生もまた外国に籍を置く学生達です。彼らが日本について深く学び、日本に住むことで様々な経験を得れば、母国へ帰った後は知日派として活躍することも期待されます。

知日派とされる著名人たち

知日派という言葉はメディアでも耳にすることも多いですが、実際のところ、私たちも知日派とされる人物と深い関わりを持ちながら生活してきました。

歴史上の人物でいえば、長崎に蘭学塾を作ったシーボルトは有名な知日派ですし、フランスの社会学者、レヴィ・ストロースも日本に深い関心を覚えた知日派です。日米関係をうまく取りまとめてきた政治学者のジョセフ・ナイ氏や、外交官のカート・キャンベルも知日派として有名です。

アジアでいうと、韓国の元大統領である朴正煕や台湾の蒋介石、中国の周恩来に至っては、明治大学に留学していた経験もあるほどです。

知日派と親日派の違い

次に、知日派と並んで多用される親日派という言葉も併せて紹介しておきます。

親日派は日本を愛好する人を指す言葉

親日派という言葉は、日本に親しいと呼んで字のごとく、日本に関心があるだけでなく、親しみを感じている人々を指しています。

例えば日本の伝統芸能やアニメに強い興味を覚えて来日している留学生は親日派と言えますし、日本の食文化に惹かれて観光に来たインバウンド観光客も親日派と言えます。

日本に対する学術的な興味があることはもちろんですが、それ以上に主観的な思いで日本に対して好意を寄せている人たちのことを、親日派と称することができます。

知日派が日本を好きとは限らない

逆にいうと、知日派が日本に関心があり、日本人以上に日本の事情について詳しいこともあるのは珍しいことではありませんが、必ずしも日本に親しみを覚えているとは限らないという可能性も含みます。

日本に留学していた経験や、もともと日本で育ったという環境から日本に関心を覚えただけであって、日本のことを好きであるとは限りません。

これは韓国の大統領や中国の政治家にも多い傾向ですが、日本についての造詣が深くとも、日本にとって有利に政治を進めてくれるわけではありません。こういった人々は知日派と称され、かなり客観的な立場で日本を紹介したり、あるいは日本の弱点をうまくついてくるような形で、ものごとを進める傾向にあります。

親日派が日本に詳しいとも限らない

さらに言うと、親日派の人々が必ずしも日本について深く理解をしているとも限りません。

日本の伝統文化について興味はあっても、それが日本の若者に深くは受け入れられていないと言う事情や、そもそも伝統文化が廃れつつあることの問題分析にはあまり興味がなかったりと、単に日本が好きなだけで、その裏にある日本の事情までは深入りしないというケースもあります。

知日派は日本に詳しいが、日本を好きとは限らない。親日派は日本を好きだが、正確に日本を理解しているとは限らないという違いがあることを、覚えておきましょう。

大きな重要性を帯び始めている知日派

そして、日本が親日派以外の人々にも広く知られるようになったことで、知日派の存在も非常に重要視されるようになってきています。

フラットに日本を捉えてくれる存在に

日本はもはや日本人の予想をはるかに上回る外国人観光客や、各国の要人が集結するインターナショナルの最前線とも言える国になっており、日本人だけでは彼ら一人一人に対応することは非常に難しくなってきています。

そこで海外の知日派たちの声を聞き、国際的にみて日本はどのような国なのかを彼らを通じて捉え直してみることで、これから日本が国際的な国となる中での課題設定や、問題解決に効果的な一手を提示してくれる可能性を得ることができます。

世界の人が見る日本を客観的に紹介できる知日派だからこそ、日本人では気付けなかった問題にも触れることができるということです。

日本は清潔な国というのは知日派も親日派も認める日本の良いところですが、ジェンダーギャップが先進国の中でも特に開いており、男女間での待遇の格差が大きいことは親日派の口から中々聞くことができない、厳しい意見です。

彼らの発信することにフラットな姿勢をもつことで、日本をより良い国にしていくきっかけを得られるでしょう。

世界各地で高い発信力を持つ

また、知日派として活動する人たちは、現地では日本について詳しい人物として、高い発信力を有することも多いものです。

彼らの言うことに耳を傾けて、日本がその国ではどのように紹介されているのかも見ておくと良いでしょう。

国や人によって、日本の紹介のされ方は千差万別です。日本国内で考えている日本のイメージと、世界各国で捉えられている日本のイメージにはいつもギャップがあるものです。

こちらから積極的に世界の声を吸収していくことでそのギャップを埋め、インバウンド観光客の需要を一足先に満たしていけるようになると大きいでしょう。

おわりに

日本国内では知日派よりも親日派の方が好感度が高いため、ついつい親日派の言うことばかりに意識させられてしまうものですが、時には知日派の客観的な意見にも注目してみるようにしましょう。

中々インバウンド向けの施策が進まないという場合、知日派のフラットな意見にも目を通してみることで、その突破口が見えてくる場合もあるものです。

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