
検索エンジンで検索したワードに従って表示される広告であるリスティング広告。日本でもGoogleやYahoo!で行われているため、一度は必ず見たことがあるでしょう。
今回はそんなリスティング広告は、韓国ではどのように配信されているのかを分かりやすく解説していきます。
韓国の検索エンジンと言えばNAVERですが、後述するNAVERの特徴上、企業の公式サイトが検索結果に表示されることはほとんどありません。そのため、企業の公式ページに流入を作るためには、リスティング広告の出稿が欠かせません。
日本とは大きくことなる韓国のリスティング広告については、この記事を読むだけで理解できます。韓国での売り上げを拡大したいお客様は、ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
NAVERとは
NAVERとは、NAVER Corporationが運営する韓国で最も利用されているポータル型の検索エンジンサイトです。3,700万人もの韓国人が利用している最大手のインターネットサービスですが、日本で馴染みのあるGoogleやYahoo!とは仕組みが全く異なります。
日本で一般的に行われているSEO対策が通用せず、NAVER独自の対策が必要です。NAVERでは企業サイトがほとんど検索結果に表示されることはなく、NAVERブログコンテンツやリスティング広告、ディスプレイ広告が優先的に表示されます。
そのため、もしNAVERを使ってインバウンドマーケット戦略をするのであれば、リスティング広告やディスプレイ広告を活用することが有効です。NAVERの特徴を把握して、韓国人ユーザーから評価してもらえるようなコンテンツを作成していきましょう。なお、NAVERの登録方法や特徴について、以下の記事で詳しく紹介しているので、そちらもあわせてご覧下さい。
NAVERリスティング広告の特徴
NAVERを使って韓国でプロモーションを行うのであれば、リスティング広告の特徴を把握しておきましょう。
リスティング広告とは、検索キーワードに連動して表示される広告システムのことです。ここでは、NAVERのリスティング広告の特徴を紹介します。知っておくと良い特徴は以下の3つです。
- リスティング広告枠が多い
- キーワード検索が完全一致型である
- 表示できる広告文が少ない
日本で馴染みのあるGoogleとは、リスティング広告の特徴は異なります。韓国独自の特徴があるので、韓国のルールに合わせて広告を入稿しましょう。それでは、順に説明します。
リスティング広告枠が多い
NAVERはとにかくリスティング広告枠が多い特徴があります。日本の場合はリスティング広告枠は2~3個程度ですが、韓国の場合は10個前後表示されることが一般的です。キーワード検索をすると以下のような検索結果が表示されます。
NAVERはコンテンツごとに表示される傾向があり、まずリスティング広告は10~15個表示され、次にブログコンテンツ、続いて知識提供サービスが表示されているのです。
つまり、企業サイトはリスティング広告以外で表示させることが難しく、NAVERを使ってプロモーションを行うには、リスティング広告を利用する必要があると言えるでしょう。
なお、NAVERのSEO対策のポイントについてまとめた記事があるので、そちらもあわせてご覧下さい。
これさえ読めば韓国SEO対策マスター!できないと呼ばれるNAVERのSEO対策の秘策
キーワード検索が完全一致型
NAVERのリスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードと入稿時に設定したキーワードが完全一致しなければ検索結果に表示されません。
広告を出稿するときにキーワードを設定してキーワードごとに広告単価を決める点は、日本の場合とほとんど変わらないのですが、実はキーワードの設定の仕方で検索結果に大きな差が生まれます。
Googleの場合は部分一致で広告が表示されるのに対して、NAVERの場合はキーワードが完全に一致しなければ広告が一切表示されないのです。
例えば、出稿する広告に「거실(居間・リビング)」「청소(掃除)」の2語をキーワードとして設定するとします。
日本の場合は「거실(居間・リビング)」と「깨끗하다(清潔だ)」の語句の組み合わせで検索されても、「거실(居間・リビング)」がキーワードに含まれているので広告が表示されます。
しかし、韓国の場合は、「거실(居間・リビング)」が含まれていても「청소(掃除)」が含まれていないので、このキーワードの組み合わせでは広告は表示されないのです。したがって、NAVERで広告を出すときは、ユーザーが検索するキーワードを網羅して手動設定する必要があります。
広告マーケティングを成功させるには、広告を表示させたい対象ユーザーがどのようなキーワードで検索するかを予想しましょう。
表示できる広告文が少ない
広告では表示できる文字数に制限がかかっています。
NAVERでは、以下のような広告入稿の規定が決まっているのです。
- タイトルは15文字以内
- サイト名を含む紹介文は45文字以内
- 表示するサイトの登録時のURLは70バイト以内
- リンク先URLは1,024バイト以内
Googleでは広告表示のオプションがありますが、NAVERは広告出稿のオプションはありません。
そのため、規定内の文章でサイトの魅力を伝える必要があるのです。
一般のコンテンツとの競合はありませんが、他社のリスティング広告との競合が激しいので、対象となるユーザーにとってサイトを訪れるメリットを表示することが重要でしょう。
以下のように、たくさんのリスティング広告は表示されるので、サイトの説明よりは読むメリットがあると思わせる方が、ユーザーの流入が見込めます。
サイトをチェックしてみたいと思わせるような、魅力を伝える意識を持ちましょう。
リスティング広告を出稿するときの2つのコツ
NAVERのリスティング広告を運用するときのコツを紹介します。
今回紹介する2つのポイントを意識しておくと良いでしょう。
- ライバルサイトの広告文をチェックする
- パワーワードの入札単価を高めておく
リスティング広告は10~15個並ぶことが一般的なため、韓国人は広告をじっくり比較して利用するサイトを選びます。
そのため、ただ広告を出稿すればユーザーの流入が期待できるものではありません。これから紹介するコツを参考にして、リスティング広告を活用しましょう。
ライバルサイトの広告文をチェックする
広告を出稿する前に、ライバルサイトが出している広告文を確認しておくことをおすすめします。
リスティング広告で表示されるサイトは類似したものが多いため、流入数を増やすには他サイトよりも魅力的に見せなければなりません。表示される広告が多いので、ユーザーは全て目を通すのではなく、使うメリットが一番ありそうなサイトを見極めて使う傾向があるからです。
そのため、広告を出稿する前に設定するキーワードで一度検索をかけてみて、他の企業がどのような文を記載しているのかチェックしましょう。
ライバルサイトよりも見るメリットがあると思わせることが重要なので、競合サイトの広告文を参考にすると良いです。
パワーワードの入札単価を高めておく
検索回数が多いパワーワードを設定する場合は、必ず入札単価を高めるようにしてください。
リスティング広告は、入札単価が高ければ上位に表示され、低ければ下位に表示される特徴があります。
特にスマホユーザーが多いので、下位に表示される広告はスクロールしなければ見えないことがあり、上位と下位では流入数に大きな差が生まれるのです。検索されやすいキーワードを設定しているサイトが多いので、パワーワードは入札単価を上げて、上位で表示されるようにしておきましょう。
まとめ
NAVERのリスティング広告は、日本の仕組みとは大きく異なります。韓国でオンラインプロモーションを行うには、NAVERの活用は必須です。
今回紹介した入稿のコツを参考にして、リスティング広告を利用しましょう。
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