先の見えない韓国経済。日本への影響は?

高い成長率を維持し、10年後には日本を抜くとも言われる韓国経済。それにも関わらず、韓国経済の先行きには不透明感が高まっています。米中関係が急速に悪化する中、韓国経済は今後どうなっていくのか。また、日本や周辺諸国への影響はどのようなものがあるのか。徹底的に解説していきます。

韓国経済の現状

韓国経済の未来について触れる前に、現在の韓国がどういった産業で成り立っているのかを見ていきたいと思います。

韓国の主な産業は電気・電子機器産業、自動車産業、鉄鋼産業、石油化学産業、造船産業などです。主な輸出品として電気電子製品や機械類が挙げられます。韓国は観光業や製造業となど外需幅が大きい国です。

韓国の2018年GDPは世界で第14位であり、アジアではインドに次ぐ第4位です。半導体の分野では、今や世界的な企業になっている韓国のサムスン(Samsung)が2017年、2018年と米国のインテル(Intel)を抜き第1位の売上高を誇っています。

ここまで見るとそう悪くないように思えますが、「韓国経済崩壊の危機」とまで言われている背景には一体何があるのでしょうか。

韓国経済の先行きが不透明な理由

理由①外交関係の悪化

2019年4月11日に行われた米韓会談ではトランプ大統領と文在寅大統領が二人で話したのはわずか2分ほど。トランプ大統領に「鼻であしらわれた」といわれています。これは核を保有する北朝鮮への韓国の対応が原因ですが、もはや門前払いされてしまいました。アメリカにとって韓国はもはや対等には見ていません。外需に頼る韓国にとっては取引先に相手にされていない状況に等しく、また北朝鮮の問題も絡んでいるため即解決ともいかず、経済の不安が拭えないでしょう。

理由②一本足打法

韓国のサムスン(Samsung)はスマートフォンで世界第1位のシェアを誇る世界的大企業です。そのサムスンは韓国のGDP(国内総生産)のおよそ2割を占めています。

韓国経済がサムスンによって支えられている、いわゆる「一本足打法」と呼ばれる所以です。

韓国のGDPの約2割を占めるサムスン(Samsung)グループが2019年4月に発表した19年1~3月期の連結営業利益は前年同期比60%減という大幅な減益になっています。

この減益は韓国市場を騒がせている原因の一つで、2018年の韓国全上場会社におけるサムスンの利益比率は約15%、今回の減益発表により単純計算で韓国市場における9%がマイナスということになります。

さらに追い打ちをかけるように、米アマゾンがサムスン製品の品質問題を提起し、リコール要請をするなど、良くない知らせが続いています。

サムスン1社に頼っていた韓国市場は、サムスンが崩れることで、市場全体が大転落する危険性をはらんでいるのです。

理由③極東における韓国の孤立

これまでは、中国は、日本よりも韓国を重視する動きが強かったため、韓国は中国という大国の後ろ盾により、貿易・外交を支えられてきました。しかし昨今では、米中の貿易戦争の悪化により中国が発言力のある日本との関係を重要視し始めているために、韓国が孤立しているのです。

苦境を打開するために韓国は日本への強硬姿勢を強めているが、対日、さらに対欧米貿易は赤字、韓国は技術力や製品力を高め、貿易黒字を目指さなければなりません。しかし、米日をおいかけながらも工業を急成長させている中国にも置いて行かれれば、まさに後がない状況です。さらに文大統領の強硬策に対する疑念から反政府の動きも国内で懸念され、韓国経済の不振につながっています。

米国との関係

韓国外交において、きっても切れないのがやはり同盟国アメリカとの関係性です。韓国とアメリカの間に今何がおきているのでしょうか。

「米韓同盟」は、朝鮮戦争休戦後の1953年に締結されました。米韓相互防衛条約に基づき在韓米軍を配備し、北朝鮮の脅威に対処するための抑止力として存在してきました。

しかし、2018年ごろから「米韓同盟の消滅」が騒がれているのは、何故でしょうか。そもそも北朝鮮の問題がなければ同盟なんて存在していませんでした。アメリカにとって、核保有国である北朝鮮を警戒する以外にこの同盟の理由はありません。アメリカにとって韓国はともに北朝鮮を抑止するための仲間であるはずですが、韓国は中国、ロシア側にすり寄り始めたのです。論点は、北朝鮮の非核化と経済制裁に関する意見でしたが、こともあろうか韓国は、「完全非核化」を推奨する日米ではなく、「段階的非核化」を推奨する中露側についたのです。これにアメリカは怒り、「裏切り」として韓国を軽視するようになったということです。

しかし韓国にとっては大事な貿易相手ですから、仲良くしたいわけです。北朝鮮の非核化が済んだ後、韓国がアメリカにメリットを提示できるかどうかが、二国間の今後の関係性のキーになるのではないでしょうか。

中国との関係、展望

韓国と中国の関係はどうでしょうか。中国との関係においては、つねにアメリカとの関係性がちらつきます。北朝鮮に対処しようと、合同軍事演習やアメリカ製のミサイルを韓国に配備すると中国は韓国に対し、批判的になります。中国は、意向に沿わない韓国に対して、経済制裁で対処していますが、韓国にとって大国中国からの経済制裁はかなり手痛いわけです。そこで、近年に見られるのが、中国へのすり寄りというわけです。

今後は、アメリカとの関係、さらには日本との関係によって中国の韓国に対する対応は変わってくるのではないでしょうか。米韓の同盟が破棄されれば、中国は韓国を味方につけ日米、中韓と対立するかたちも考えられますが、経済規模を考えれば、そこまで単純ではないかもしれません。

日本との関係、展望

終戦以来、日韓で騒がれているのは、いまだに解決を見せない、「慰安婦問題」でしょう。

韓国ではつねに反日感情が存在し、時には中国の虎の威を借りて大きく批判することもあります。北東アジアにおいてアジアの安全保障上重要な同盟国2つのはずである日本と韓国ですが、何故こんなにも関係が悪化しているのでしょうか。

やはり根っこにあるのは、日本の植民地支配に対する批判的な感情でしょう。2018年には、韓国の最高裁が、植民地時代に日本企業に「徴用工」として従事した韓国人たちへの補償を認めました。工員たちに賠償を支払うために日本企業の資産差し押さえを認めたのです。

この判決は、外交上の問題のみならず日本企業の韓国への投資や取引見直しにつながるおそれがあると懸念されています。

しかし、日本企業への圧は結局のところ日本経済よりも韓国経済を悪化させているようにも思えます。簡単ではないとは思いますが、感情ではなく、隣国として経済を潤す関係性を国と国とで持ってくれるならば、企業間との取引もより活発になるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、韓国経済についてまとめみました。韓国経済は、政治の問題、アジアの問題、戦後の問題、様々な問題を加味しなければなりません。特に、日中韓、日米韓の関係性は常に、経済に影響し、プラスにもマイナスにも成り得る要素だと思います。したがって、日本企業が韓国で成功するには、政治的背景を洞察しながら、舵を切っていく必要がありそうです。国の取り決めにより、何か不利益を被らないよう動きたいものです。

■参考

公益財団法人 国際労働財団 韓国の基本情報

https://www.jilaf.or.jp/country/asia_information/AsiaInfos/view/36

世界経済のネタ帳

https://ecodb.net/

エキサイトニュース 韓国・北朝鮮「同時崩壊」世界から見放された“厄介者”外交

https://www.excite.co.jp/news/article/Weeklyjn_18654/

ANONYMOUS POST 【韓国経済崩壊】サムスン電子、半導体1位から転落へ~ネットの反応「韓国はサムスンの一本足打法だったからな。サムスンがコケると皆コケる」

https://anonymous-post.mobi/archives/2639

ニューズウィーク 韓国経済の先行きに不透明感が高まっている3つの理由

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/02/3-125_3.php

ダイヤモンドオンライン「裏切り者」韓国を冷遇するトランプ、八方塞がりの文在寅の末路https://diamond.jp/articles/-/200930

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