
ネットユーザーに広く認知されるよう活用する広告プラットフォームといえば、GoogleやFacebookといった企業が提供するサービスの利用が最もポピュラーです。
しかしながら、現在はネイティブ広告と呼ばれる方式が高い広告効果を出すとされており、Taboola(タブーラ)はその中でも人気のあるネイティブ広告プラットフォームとなっています。
今回はそんなTaboolaの機能や強み、なぜ多くの企業に利用されるのかについてご紹介していきます。
Contents
Taboolaとは

Taboolaは2007年にニューヨークで誕生した広告会社で、世界14カ国に拠点を置き、従業員数は1000人にものぼる世界有数の企業です。
https://www.taboola.com/ja
ネット集客に活躍する広告サービス
Taboolaが提供するネイティブ広告は、通常のバナー広告などとは違い、そのサイトを訪れた人に最適な広告を表示してくれるというものです。
従来の広告は、そのサイトや記事ごとにあらかじめ用意された広告が貼り付けられるというもので、集客ユーザーがどういった層であるのかを予測しておかなければなりませんでした。
しかしTaboolaのような企業がネイティブ広告を展開してくれるようになったことで、広告主は顧客となってくれるようなユーザーへ直接アプローチすることができるようになりました。
また、広告を掲載するパブリッシャーも、そのコンバージョン率を向上させることができるようになっただけでなく、結果的にそのサイトを訪問したユーザーが理想とするような商品に出会うことにもつながっているため、誰もが得する広告のあり方を提案することに成功しています。
潜在的なターゲットへのアプローチ
このような広告主から潜在的な顧客へのアプローチは、Taboolaの潜在顧客へのパーソナライズ化によって可能となっています。
詳しい技術は明らかになっていませんが、Taboolaはそのサイトを訪れたユーザーの購買履歴やインターネット上での行動などからその顧客が今何を欲しがっているのかを細かく分析し、確実な広告が表示されるように設計されています。
GoogleやFacebookの広告も以前の購入履歴などからある程度のレコメンド機能は備えているものの、単にショッピングサイトの閲覧履歴に残ったものを再度表示させているだけという事も多く、高い訴求力を持つとは言えません。
Taboolaはユーザーの行動を一挙一動丁寧に分析する事で、さらに一歩踏み込んだ広告の表示を可能にしているというわけです。
ユーザーの行動ログを見逃さずに監視しているとなると少し怖いような気もしますが、インターネットの利用にはほぼ全てログが残るもので、昨今のサービスの多くはそれに同意することをユーザーに求めています。
そうでもしなければ主要なサービスは利用できなくなってしまうため、そこで記録されたデータはTaboolaのような広告媒体などで活用されるというサイクルがあります。
ネイティブ広告の特徴
ここで、ネイティブ広告の主な特徴についても確認しておきましょう。
ユーザーへ自然なアプローチが可能
まず、ネイティブ広告は何といっても自然にユーザーのネット利用環境に馴染んでくれる点が大きいでしょう。
これまでの広告は無理やりパブリッシャーとなるサイトの記事の間にはさみ、派手に目立たせてクリックを求めるというものだったため、ユーザーには煙たがられていただけでなく、パブリッシャーサイトの景観にも悪影響を与えていました。
この方式の広告の場合、広告主は意図せずしてユーザーに不快感を与え、ブランド認知どころか悪影響を持たれてしまうことさえあったのです。
しかしTaboolaの提供するネイティブ広告は、自然にサイトへ馴染むように展開されるだけでなく、ユーザーのパーソナライズ化によって高い集客率を期待することができます。
ただ広告のクリック数が増加するだけでなく、ユーザーが積極的にアンケートに答えたり、試供品の申し込みを行ってくれたりなど、広告主が求めていたコンバージョンにも大きく寄与することができるのも、ネイティブ広告の特徴です。
ユーザーに自発的な発信を促進
また、クオリティの高い記事広告であれば、ユーザーはそれが広告であることをそこまで意識することなく、気軽にSNSなどでシェアしてくれる効果も期待できます。
SNSは広告費をかけることなくユーザーが自発的にプロモーションを行ってくれる、非常にコストパフォーマンスの高いポテンシャルを秘めた媒体です。
うまく活用することができれば、ブランド認知や販売促進に大きなメリットをもたらしてくれるでしょう。
なぜTaboolaが注目されるのか

最後に、ネイティブ広告媒体の中でTaboolaが選ばれる理由についても見ておきましょう。
独自のパーソナライズ機能
1つはTaboolaの持つパーソナライズ機能の精度の高さが大きいと言えます。Taboolaは世界で1万社を超えるパブリッシャーやブランドと取引があるだけでなく、月間で14億人ものユニークユーザーを抱え、世界最大のプラットフォームとしての権威をものにしています。
これだけの規模になると、社内で処理されるデータの数も相当なもので、より高い精度を持ったパーソナライズを可能にできるようなサイクルが生まれていると考えられます。
ビッグデータの時代と言われますが、Taboolaは長い蓄積によって培われてきた処理能力と、リアルタイムで集まるデータをもとに、業界でも随一の広告の提供を行っているというわけです。
Outbrain(アウトブレイン)との合併
またTaboolaは最近、もう1つの著名なネイティブ広告媒体であるOutbrainと合併したことでもその名前を轟かせていました。
参考:マーケジン「TaboolaとOutbrainが合併へ 合併後の会社はTaboolaブランド名で運営」
https://markezine.jp/article/detail/32179
両社ともほぼ同様のサービスを提供してきたプラットフォーム同士で競合関係にありましたが、事実上、OutbrainがTaboolaに吸収されるような形で合併され、世界に2万を超えるクライアントを2社で抱えることになります。
もはや主要なインターネット上の広告は、Taboolaによって提供されていると言っても過言ではない時代も近いと言えそうです。
おわりに
インターネット広告は煩わしい存在として煙たがられることも少なくありませんが、Taboolaの提供するネイティブ広告は、そんな従来の慣習を覆すようなものとなっています。
その高い実績を踏まえると、これまでネット広告に参入することを渋っていた企業も、続々とクライアントになっていくことも考えられるでしょう。
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