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世界で進むトイレ革命に日本が活躍!その理由に迫る

近年は中国や韓国といった、近隣諸国の経済発展と技術発展が著しい様子が散見されますが、決して日本の技術が衰えているわけではありません。

トイレ革命は、日本の技術力と衛生意識の高さを世界に伝える重要なムーブメントの一環です。今回はそんなトイレ革命が世界で発生している背景や、その運動に日本がどのように携わっているのかについてご紹介していきます。

トイレ革命とは

トイレ革命は、世界のトイレ環境の改善が著しく進められている様子を指す言葉です。

劣悪な世界のトイレ事情

日本は世界でもトップクラスの公衆衛生環境を全国で展開することができているため、あまりトイレが綺麗であることに対する感動もないかもしれません。

しかしながら、世界のトイレ事情、特に発展途上国の家庭用トイレ、そして公衆トイレの衛生環境をのぞいてみると、いかに日本のトイレが恵まれた設備となっているかがわかります。

家庭にトイレが存在していることはもはや当たり前ですが、海外に目を向けるとまだまだ家にトイレがなく、屋外の公衆トイレなどを使わなければならないという地域も少なくありません。

調査によると、世界にはおよそ9億人もの人々が屋外での排泄を強いられているというデータもあり、ずさんな管理状況によって、感染症・伝染病の媒介につながってしまう恐れがあるだけでなく、性暴力の温床になっているというケースもあります。

参考:産経新聞「トイレ革命が世界で進行中 支えるのは日本の技術」

用を足すという行為は、生きていると必ず毎日行うことになる。衣食住と同様に不可欠な行動です。このような重要性を有しているのにも関わらず、水や食料、寝具などの提供は行き渡っていたとしても、安心して使えるトイレが提供されることは、これまで人道支援などの観点からも、大きく注目されることはなかったのです。

日本が届けるトイレ革命

そこで活躍しているのが、日本の技術を海外へと輸出し、積極的な公衆トイレの設置を促すトイレ革命です。

例えばインドのケースを見てみると、人口13億人のうち、4割にあたる5億人もの人々が、トイレのない家に暮らしているという事情があります。

このような状況に対応するべく、日本の大手メーカーであるリクシルは、独自の技術で開発した清潔で簡単に使える簡易トイレの提供を、インドの必要な地域へと開始しています。

「SATO」と呼ばれるこのトイレは少量の水で動作するため、水不足が起こりやすい地域でも導入がしやすく、においや病原菌をしっかりとシャットアウトできる点が特徴となっています。

リクシルはこの簡易トイレをさらに必要地域へと普及していくため、「みんなにトイレをプロジェクト」を開始しました。これは、リクシル製品のシャワートイレを一台購入することで、簡易トイレを必要とするアジアやアフリカの途上国へとSATOが一台寄付されることとなっています。

すでに2018年の3月末には180万台もの寄付台数に達しており、多くの地域で簡易トイレの普及が進み、世界のトイレ事情が日本のメーカーが持つ技術によって改善が進んでいます。

なぜ日本がトイレ革命を主導するのか

次に、なぜ世界のトイレ事情の改善を、日本が率先的に行うようになってきたかについて考えていきます。

高い衛生意識と技術力

1つ目は、やはり日本独自のトイレに関連する高い技術レベルが世界的に評価されていることが大きいでしょう。

日本の公衆衛生の意識の高さは、江戸時代からみることもできます。特に幕府のあった江戸の町では世界的に見れば当時としては珍しい下水がきちんと整備されていただけでなく、飲み水の確保も膨大な工事によって、常に清潔な水が供給されるよう促されていました。

参考:サライ.jp「インフラの整備されっぷりがスゴイ!江戸は世界に冠たる「清潔都市」だった」

そして、公衆トイレの存在もこの時代からすでに確認されていた点も特徴です。農業用の肥料として、排泄物が当時重宝されていたことから、それらが地主の収入源となっていたことも大きな要因です。

各地に公衆トイレが設置されていたのはもちろんお金のためではあるものの、結果的に「排泄はトイレでするもの」という衛生意識を広く普及させ、そのニーズに応えるかのように多くのトイレがあちこちに設置されていたため、トイレを設置する技術や慣習が定着していったと考えられます。

現代でも、ウォッシュレットをはじめとするハイテクトイレの姿が海外の旅行者を驚かせることもあるように、日本は世界に先駆けてトイレ開発が進んでいる国であることも、トイレ革命を主導する要因であると言えるでしょう。

おもてなしの一環

あるいは、日本独自のおもてなしとして、「清潔」を提供する文化が定着しつつあることも大きいでしょう。

サッカーやラグビーW杯、オリンピックのたびに取り上げられている通り、日本人はきちんとゴミを片付け、整頓してからその場を離れる「立つ鳥跡を濁さず」の姿勢が世界から高い評価を受けている事情があります。

その姿勢は海外の選手たちも見習うほどに評価されており、訪日客も日本人の清潔意識の高さに驚くこともしばしば耳にする話です。

世界が日本の清潔好きに注目し始めたことで、日本人が何気なくやっていた後片付けや清潔なトイレの慣習を、積極的に輸出していこうという意識も日本人に芽生えつつある様子も伺えます。

中国でも進むトイレ革命

近年は中国でも積極的なトイレ革命が進んでおり、その陰には日本企業の姿もあります。

日本も技術供与などで協力

中国もインドと同様、公衆トイレの衛生環境が劣悪な国として揶揄されることもありましたが、習近平主席がトイレの衛生改革を急いだことで、非常に速いスピードでトイレ環境の改善が進んでいます。

参考:産経新聞「トイレ革命が世界で進行中 支えるのは日本の技術」

その急速なトイレ拡充に技術供与しているのが日本企業で、都市部を中心に、日本メーカーのトイレが導入されているケースを見かけることも増えてきています。

また、技術だけでなく、清潔なトイレを用意して、それを維持する努力ができるのも日本のトイレの特徴です。中国は綺麗なトイレを綺麗に使い続けるという文化が定着していないため、中国で衛生改革を担当している人は、清潔なトイレを維持するための知見を日本から吸収したいと語る人もいるほどです。

技術だけでなく文化の面でも、日本のトイレを取り巻く人や技術は大いに役立っている様子が伺えます。

おわりに

トイレ革命とは大げさな響きのように聞こえますが、世界の公衆トイレ事情は日本人が想像している以上に厳しく、水不足や食糧危機と同じレベルで考えてもおかしくない課題です。

日本のトイレ技術や文化が、世界の第一線で活躍できる理由も、こういった背景を踏まえると納得できるものがあるのではないでしょうか。

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