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ベトナムでビジネスをする前に知っておきたい基本知識

毎年6%以上の高い経済成長を遂げているベトナム。親日国で進出しやすい国として多くの日系企業がベトナムに進出しています。そんな魅力的なベトナムですが、進出するうえでの注意点もあります。

ベトナム進出するうえでのメリット・デメリットとは一体どのようなものなのでしょうか。また、マーケティングをする際に使いたい情報収集手段についてご紹介します。

ベトナム市場の概要

ベトナムは東南アジアのインドシナ半島東部に位置する社会主義共和制国家で、首都はハノイ、通貨はドンです。
32万9,241平方キロメートルの面積があり、人口は2018年度の統計で約9,467万人でした。
主な言語はベトナム語で、キン族(越人)が約86%を占めており、他に53の少数民族が生息します。宗教は仏教やカトリック,カオダイ教などを信仰している人が多いです。

ベトナムの2018年度のGDPは約2,372億米ドルで、一人当たりのGDPは2,387米ドル。
主な主要産業は、GDPに占める割合で農林水産業が14.57%、鉱工業・建築業が34.28%、サービス業41.17%で、経済成長率は7.08%でした。

物価上昇率は3.54%で貿易額は輸出額が2,437億ドル(対前年比13.3%増)、輸入額が2,369億ドル(対前年比11.0%増)と、貿易が盛んになっていることがわかりますね。

ちなみに、ベトナムの主な貿易相手国はアメリカ、中国、日本、韓国です。

また、輸出では香港、輸入では台湾が相手国になっています。主な貿易品目は、繊維・縫製品、携帯電話・同部品、PC・電子機器・同部品、機械設備・同部品等で、輸出では履物、輸入では鉄鋼がそれぞれ項目に含まれていることから、ベトナムは製造の材料を輸入して、製品を輸出しているのです。

2019年の7月時点では、日本からベトナムに進出している企業は約1800社以上で、パナソニック、ホンダ、富士通、ロート製薬、資生堂、イオン、ファミリーマートなど幅広いカテゴリーの日系企業が進出しています。

多くの日系企業がベトナムに進出している4つの理由

ここでは、ベトナムに進出している日系企業が多い理由について紹介します。

日系企業がベトナムに進出する理由は4つです。

  1. 低コストに抑えられる
  2. アクセスが良く交通の便が良い
  3. 質の高い人材が多い
  4. 経済成長が右肩上がり

なぜベトナムに注目する企業が多いのか、その理由を把握しておきましょう。

低コストに抑えられる

ベトナムは物価が安く賃金も低いため、低コストに抑えることができます。米やコーヒーなどの農業資源や観光資源が豊富で人気も高い地域のため、物価の安さが特徴的です。

物価は上昇傾向にあるのですが、日本と比べると約3分の1程度なので、日系企業からすると材料費などを抑えられるので、コスト削減に大きく貢献します。

また、賃金も安く、2017年のデータではありますが、ホーチミンの労働者の平均月給は650万VND(約3万500円)でした。

人件費が出費の多くを占めるので、人件費を抑えられる点において大きなメリットになります。

アクセスが良く交通の便が良い

2つ目にベトナムは東南アジアの中央に位置しているので、中国やASEAN諸国へのアクセスに非常に便利です。

ベトナムを拠点にすると、周囲の東アジアや東南アジア諸国と貿易することになるので、アクセスが良いベトナムはストレスなく行動することができます。貿易関連の企業ほど、ベトナムのアクセスの良さを実感しているのではないでしょうか。

質の高い人材が多い

ベトナムは質の高い人材が多いことも大きなメリットの1つです。

ベトナムの人口は9,467万の人口を抱えており、アジアの中でも人口が多い特徴があります。

平均年齢が20代後半と若く人口も増加傾向にあるので、いずれ1億人を突破するでしょう。

さらに、ベトナムの国民は勤勉な人が多いです。儒教の教えが強いため、新しい知識を貪欲に吸収し、真面目に仕事に取り組む傾向があります。

他にも、技術力も高く、繊維産業が主力であることから手先が器用です。IT技術への対応も素早く親日家が多いので、日系企業にとってベトナム市場は魅力的でしょう。

経済成長が右肩上がり

ベトナムの国内総生産(GDP)成長率が7%以上で水位しているので、今後も経済成長が見込めます。

1997年のアジア通貨危機で一時は失速したものの、直近15年は安定して経済成長しているのです。2007年にはWTO加盟が実現し、貿易の自由化が進んでおり、複数国との貿易が行われています。これに伴い、貸出金利の引き下げや税制優遇措置が実施されるようになり、国内の経済の競争力が高まり、ビジネス生産性がアップ中です。

ベトナム進出をする上での3つの注意点

ベトナムは日系企業にとって非常に魅力的な国ですが、ベトナムに進出するときの注意点があります。ここではベトナムに進出するときの注意点を3つ紹介します。

  1. ベトナム人の文化・慣習に違いがある
  2. インフラ設備が整っていない
  3. 離職率が高い

ベトナム進出を検討している企業は、上記3つの注意点は把握しておきましょう。

ベトナム人の文化・慣習の違い

ベトナムは日本とは文化も慣習も違うので、マネジメント方法を変える必要があります。

真面目で貪欲に仕事に打ち込みますが、一般的には受け身気質で、仕事の指示を受けるまで動きません。

そのため、1人1人に細かく指示を出す必要があります。

仕事内容だけでなく、仕事の背景や理由を伝えることで、自分で考えて動けるように教育していきましょう。

インフラ整備が整っていない

ベトナムは日本の様に公共交通機関などのインフラ整備が整っていません。特に交通渋滞が深刻で、インフラ整備はベトナムの今後の課題と言えるでしょう。

ベトナムは元々農業国家でインフラ整備が遅れており、2000年代になり急遽注目され始め、最近インフラを整備する動きが始まったのです。いまだに土壌がむき出しの道路も多く、光化学スモッグなどの空気汚染などの環境問題も課題になっています。

また、バイクの普及率が高く交通事故に巻き込まれることも多いので、交通インフラに気を付けましょう。

離職率が高い

ベトナム人は質が高いのは間違いありませんが、離職率が高い点は気になります。

1年間のベトナムの転職率は約20%と高く、転職経験のある20代ベトナム人は何と74%という調査結果が出ているのです。

また、4人に1人が3回以上転職していることから、ベトナム人は転職への抵抗が低いことが分かります。

真面目で勤勉な気質なので、日本と同じように会社のために貢献してくれそうな気がしますが、実は会社への執着心は低く転々と会社を移動しているのです。離職率を抑えるためには、社内のコミュニケーションを小まめに取ることが重要です。

ベトナム人は社内のコミュニケーションを重要視する傾向があり、性格の相性を気にする国民性があるのかもしれません。ベトナム語なので言語の壁がありますが、ベトナム人を理解し言葉の壁を乗り越え親密な関係性を築くようにしましょう。

まとめ

ベトナムは日系企業が進出しやすい環境です。経済成長が著しく、アクセスもしやすくてコストを抑えられます。

また、小学校で第1言語に日本語を教えるなど、ベトナム人は日本に対して好意的なイメージを持っているので、日本人が働く環境は整っています。

ただし、インフラ整備が追いついていないことやベトナム人の価値観の違いに戸惑うことがあるでしょう。日本とは生活環境や文化が異なる国であることを頭において、ベトナムを理解した上で進出することをおすすめします。

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