
嵐を初め、日本の有名人も続々と登録したことで日本でも知名度がグンと上がったweibo。
個人でアカウントを取得したという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もしくは、「TwitterやInstagramでは公式アカウントを持っているがweiboでは持っていない」、「Weiboの開設方法が分からない」という中国マーケティング担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
中国では、政府によるネット規制のため、TwitterやInstagramを利用することはできませんので、Weiboの活用は必須と言えます。この記事では、Weiboの特徴や利用方法について解説します。
Contents
weiboとは
weiboは中国最大のSNSの1つです。「微博」と表示され、ミニブログという意味をもちます。短文、動画、写真を投稿することができ、短文であれば1度に最大140文字、写真は最大9枚まで投稿が可能です。このような形態がTwitterと似ていることから、「中国版Twitter」とも呼ばれています。現在weiboユーザー数は約7億人、月間アクティブユーザー数は約5億人にものぼります。大卒以上のユーザーが全体の76%を占め、北京など経済発展エリアのアクティブユーザーが多いことから高所得のユーザーが多いことが考えられます。Twitterのようにユーザー同士で情報を共有することができるため、1度話題になるとその情報の拡散力はかなりのもの。つまり、weiboで話題になることができれば、高所得層へのアピールができビジネスで利益をあげることができます。
アカウントの種類
weiboは投稿するにあたってアカウントが必要となります。アカウントの種類は以下の3つです。
一般アカウント
一般的に利用されるアカウントを一般アカウントといいます。誰でも無料で開設することができ、タイムラインの閲覧や投稿、ユーザー同士間での情報共有などが可能です。
個人認証公式アカウント
weiboに認証されたアカウントを個人認証公式アカウントといいます。有名人や著名人、法人代表者などが取得できるアカウントです。個人認証公式アカウントには、アカウント名の横に黄色のチェックマークがつき、一般のアカウントと区別されます。個人認証公式アカウントをもつには、weiboに認証されなくてはなりません。認証には獲得フォロワー数や投稿数などある一定の条件を満たすことが求められます。また、認証にあたって所属証明書、在職証明書、身分証明書類、名刺などいくつかの書類の提出が必要です。
企業公式アカウント
法人専用のアカウントを企業公式アカウントといいます。企業公式アカウントには、アカウントの横に青色のチェックマークがつきます。現在企業アカウント数は137万件、そのうち日本企業は2,556件です。多くの企業がweiboを良い販売戦略ツールと考え、うまく利用している様子が伺えます。
公式アカウントの機能
公式アカウントでしか使用することができない機能は次の4つになります。
①weiboアカウントページのカスタマイズ
企業ブランドイメージに合わせ、オリジナルのデザインと機能を持ったweiboページを作成可能です。
②weibo抽選キャンペーンプロモーション
条件付きのキャンペーン設定が簡単に行えます。募集をかけた内容に応えてくれたユーザーの中から、条件にあうユーザーを抽出し通知してくれるのです。このようなキャンペーンはリツイートなどにより拡散されやすくなります。また、クーポンの発行も可能です。
③決済機能を利用したEコマース展開
ユーザーがECサイトへの遷移をすることなく、weiboプラットフォーム内で直接商品を購入し決済できるようになります。
④各種広告配信サービス利用
いくつかの広告の形態があり、希望にあわせて利用することができます。例えば検索キーワードを週単位で購入し、検索結果ページの上位に表示されるリスティング広告などがあります。
・参考
企業アカウントがあることのメリット
weiboで企業アカウントをもつことによって得られるメリットは大きなものであるといえるでしょう。まず、企業公式アカウントで情報を流すことによって正しい情報を多くの人に届けることができます。口コミを気にするユーザーが多い中国では、情報の信憑性の高さが重要です。次に、自社アカウントの分析機能が利用できることです。自社のフォロワーの分析や、日々投稿しているコンテンツの成果をデータとして確認することなどが可能です。このような分析を行うことで自社のターゲットを絞ったり、今後のPRをどのようにするかなど戦略をたてやすくなります。約7億人のユーザーがいるweiboでうまく情報を発信し拡散することができれば、中国市場で多くの反応を得ることができるでしょう。中国人向けに訴求する場合はweiboの企業アカウントがあると非常に効果的です
企業アカウント開設について
では企業公式アカウントを開設するためにはどのような手順をふめばいいのでしょうか?ここでは開設方法についてご紹介いたします。
開設方法
企業アカウントの開設手順は次のフローとなります。
必要書類準備→weibo公式ページにて認証申請フォーム入力→原本が必要な書類の郵送→書類審査・請求書発行→入金→認証・広告アカウント発行→認証完了案内
申し込みからどのくらいの期間で開設に至るかは時期によって異なりますが、目安は約2週間とされています。開設費用は11万円で、偽アカウントと区別できるようこのような認証制度を用いています。
開設に必要な書類
開設に必要な書類は以下のものです。
・お問い合わせ後に送られてくるお申込書、申請誓約書、微博コミュニティ規約同意書
・3ケ月以内に取得したカラースキャンデータの登記簿謄本
・ご担当者様名刺
・商標証明書
事例紹介
weiboに公式アカウントを持っている日本企業は2556件。その内のいくつかの企業をご紹介します。
・しまむら
日本でもリーズナブルな値段で人気のファッションセンターしまむら。流行りのスタイルや注目商品を頻繁に投稿しています。1度に9枚写真を投稿できるweiboの機能を利用し、1つのアイテムを9通りに着回した写真を投稿。アイテムのお得感をアピールするなど効果的にweiboを活用しています。
世界的に有名なカメラメーカーのNikon。実際のアイテムを使用して撮った写真をあげることによって、こんな写真が撮れます!とPRしています。ユーザーはそのアイテムの機能性を写真を見て実感できるので非常に効果的であるといえます。
今やアジア各国やアメリカ本土に店舗を持つカレーチェーン店。Weiboではアンケート記載をしてくれたユーザー毎月50名に食事券をプレゼントする、100元お食事券プレゼントキャンペーンの当選者発表を行っています。キャンペーン結果発表投稿をすることによってユーザーの注目度を集め、自社の宣伝につなげています。
■参考
FJ Solutions Weibo企業公式アカウント開設の手順~実績600社
まとめ
中国最大のSNSであるweibo。既に多くの日本企業や著名人がアカウントを開設していることからも、今後中国進出を考えている方は見逃すことのできないツールであるといえます。企業公式アカウントを開設することで得られるメリットを存分に活用し、中国市場での成功につなげていきましょう!
海外向けのマーケティングでお悩みはありませんか?
Globalizeを運営する株式会社LIFE PEPPERでは、細かい施策や改善だけでなく、戦略設計から実行を含めた「ビジネスの成果」に繋がる海外向けのマーケティングをご提案します。
海外向けのマーケティングでお困りの方はこちら