
12月25日はクリスマスです。
クリスマスと言えば、家族や恋人とイルミネーションを見たり、ケーキやチキンを食べたりして過ごすイメージを持っている人も多いですよね。
それでは、日本ではなく世界ではどのようにクリスマスを過ごしているのでしょうか。
この記事では、アメリカやオーストラリアなど世界の7カ国をピックアップして、クリスマスの過ごし方を紹介します。
また、世界のクリスマスマーケットについてもまとめてみたので、日本以外のクリスマスの過ごし方に興味のある人はチェックしてみてください。
Contents
クリスマスの由来
クリスマスはイエス・キリストが生まれてきたことをお祝いする日であり、そのことは多くの人が知っているでしょう。
そのため、キリストの誕生日である12月25日がクリスマスと思っている人も多いかもしれませんが、実は新約聖書ではキリストが12月25日に生まれたとは一切書かれていません。
つまり、クリスマスの日はキリストの誕生日とは明言されていないのです。
また、クリスマスがいつからどういった経緯で始まったのかについても記述がありません。
ただし、クリスマスの由来について諸説あるのでそれについて紹介します。
クリスマスの開始時期は定かではないですが、2世紀から4世紀の間が有力です。
当時のローマ帝国はキリスト教が国教でしたが、ペルシャから太陽を信仰するミトラス教が伝わってきたことからクリスマスの始まりにつながったと言われています。
ミトラス教はもともと12月25日に光の祭りという宗教上の重要な行事を行っていました。
12月25日に太陽を祝う行事が行われていた理由は、その日は1年で最も昼間が短くなる冬至で、その日を境に昼間の時間が長くなり太陽の力が強くなるためです。
つまり、冬至の翌日から日中時間が長くなることに太陽の復活を連想させていたということですね。
また、ローマ帝国でも12月25日前後に土着の祭りである農耕の儀式を行っていました。
そのため、ローマ皇帝がキリストを光にたとえて、太陽の復活=光(キリスト)の復活とし、土着の祭りを新たにクリスマスという名のキリストの誕生をお祝いする祭りに制定したのです。
世界のクリスマスの過ごし方
世界のクリスマスの過ごし方を紹介します。
今回紹介する日本以外の7カ国は以下の通りです。
- アメリカ
- オーストラリア
- イギリス
- 中国
- ブラジル
- ロシア
- 南アフリカ
世界のクリスマスに倣ってイベントをする場合などの参考にしてください。
アメリカ
アメリカではクリスマスは家族で過ごすことが多いです。
キリスト教徒が多く、デパートでクリスマスセールが開催されるなどクリスマス一色になります。
一般的な家庭でも本物のもみの木をクリスマスツリーとして使うので、あらゆる場所でツリー市が開催されていることも特徴の1つです。
冬のニューヨークでは、クリスマスツリーをバックにスケートを楽しむ人々が風物詩で、ホワイトハウスのクリスマスツリーは毎年大統領が点灯することが恒例になっています。
ちなみに、アメリカではクリスマスにターキーを食べる習慣はありますが、ケーキを食べる習慣はないんですよ。
オーストラリア
オーストラリアのクリスマスシーズンは真夏です。
そのため、サンタクロースは半袖半ズボンの衣装でサーフボードに乗りながらやってきます。
温かそうな赤い衣装にトナカイにソリを引っ張ってもらう日本のサンタクロースとはイメージが異なりますね。
真冬の7月にクリスマスを過ごす人もいますが、オーストラリアのクリスマスは夏なので、家の庭や海辺でバーベキューを楽しむ風潮が強いです。
また、オーストラリアのクリスマスはプディングを食べるのが一般的になっています。
イギリス
イギリスでは24日と25日の2日間、家族や親戚が集まってクリスマスを過ごします。
日本と同じようにケーキを食べる習慣はあるのですが、スポンジケーキがメインの日本とは異なり、ドライフルーツやナッツ、ラム酒などが入った大人向けのケーキが一般的です。
24日の夜に、子ども達はサンタクロースからプレゼントをもらうお礼として、シェリー酒やミンスパイ、トナカイ用の人参を用意して眠りにつきます。
ロンドンでは地下鉄やバスなどの公共交通機関が止まるほど、盛り上がるイベントです。
中国
中国のクリスマスはとにかく派手で、原色のイルミネーションが特徴的です。
香港では、欧米人の在住者のためにクリスマス休暇が与えられ、旅行を楽しむ人もいます。
中国のお祝い事のように盛り上がりが見られ、特にビクトリアピークやスカイ100など夜景の名所を訪れる人が多いです。
ここ最近では、りんごを送ってお祝いすることが流行になっています。
家族や恋人とディナーを楽しんだりケーキを食べたりと、日本の過ごし方とほとんど変わらないでしょう。
ブラジル
ブラジルはカトリックの国なので、25日は祝日です。
ブラジルはオーストラリアと同様、真夏のクリスマスで、リオのカーニバルのように盛り上がるほど国中が賑わいます。
1人で過ごすという考えがないため、予定がない人は家族や友人から家に招待されることが一般的。
また、浮かぶクリスマスツリーと呼ばれる、ギネスにも登録されているブラデスコ・セグロス・クリスマスツリーが有名です。
85mもの高さがあるので、直接見ると圧巻でしょう。
クリスマスには、家族とターキーやパネトーネというイタリア発祥のパンを食べます。
ロシア
ロシア正教のクリスマスは1月7日です。
そのため、カトリックのクリスマスである12月25日から1月7日までクリスマス期間になります。
ロシアのサンタクロースは、杖をつきながら雪の中を歩く姿が一般的で、ジェッドマロースと呼ばれているのです。
日本では、トナカイがサンタクロースの相棒の立ち位置ですが、ロシアの場合はジェッドマロースの孫であるスネグーラチカが相棒としてお手伝いをします。
スネグーラチカはジェッドマロース以上に人気が高く、12月25日ではなく新年にプレゼントが配れることもロシアのクリスマスの大きな特徴でしょう。
南アフリカ
南アフリカの国民の多くはキリスト教徒で、クリスマスは1年で最も重要なイベントとして位置づけられています。
世界ではハロウィン色が強い9月からクリスマス商品が並ぶほど、クリスマスを待ち望む人が多いです。
クリスマス休暇には家族や親戚とお祝いをして、ビーチでバーベキューをしたりダンスや花火を楽しんだりして、クリスマスを過ごしています。
世界のクリスマスマーケット
世界のクリスマスマーケットではどのようなものが売られているのか紹介します。
今回紹介する国は以下の3カ国です。
- イタリア
- ドイツ
- オランダ
日本でもクリスマスマーケットが普及してきましたが、海外ではどのようなものが売られているのでしょうか。
イタリア
イタリアのクリスマスマーケットで有名なのは、ヴィピテーノです。
北に位置しており、海抜約1000メートルの高地にあるので、おとぎ話に出るような冬景色を楽しめます。
昨年のクリスマスマーケットでは11月23日から翌年の1月6日まで長期的に開催されました。
クリスマスのお菓子としてシュトレンが多くの人から親しまれています。
ドイツ
ドイツのエッセンで開かれるクリスマスマーケットは、屋台が250軒以上並んだり450000個の電飾が使われたりするなど極めて大規模です。
手作りの石鹸やお香、陶器や毛皮などのアイテムを買い揃えることができるので、特別感を抱きながら買い物をすることができます。
また、中世のスイーツを味わえるなど、昔ながらの伝統が継がれています。
オランダ
オランダのファルケンブルグのクリスマスマーケットは特徴的です。
ベルベット洞窟で開催されるマーケットは、地下の空間にクリスマスギフトを扱っている屋台が並ぶので、非現実的な世界観を楽しむことができます。
クリスマスマーケット期間外でも訪れることができるので、一度訪れたことがある人も違いを比べるのも良いですね。
まとめ
日本のクリスマスと言えば、家族や恋人とチキンやケーキを食べたり、イルミネーションを鑑賞したりしますが、世界では地域によって過ごし方が異なります。
ビーチでバーベキューを楽しんだり、ケーキの代わりにパンを食べたりとさまざまです。
各国で開催されるクリスマスマーケットにも特徴があるので、クリスマスの時期に訪れてみてはいかがでしょうか。
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