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Yandex(ヤンデックス)|ロシア最大の検索エンジン

Yandex(ヤンデックス)とは、ロシアの検索エンジンの一種で、ロシア国内で絶大な支持を誇るサービスです。現地ではGoogleを超える人気を集めていると言う話もあるほどで、他にはない使い心地と、ロシア人をターゲットにしたサービスが充実している点が大きな特徴です。

今回は、そんなYandexの使い勝手や、その魅力の秘密についてご紹介していきます。

Yandexの概要

Yandexはロシア発祥のポータルサイトで、運営会社の名前も同様にYandexと名付けられています。
https://yandex.com/

ロシアで最もポピュラーな検索エンジン

2000年に設立されたYandexは、インターネット検索エンジンとしてその知名度を広めていきました。
ロシアにはYandexの他にも、Rambler(ランブラー)やMail.ru(メイルルー)、そしてロシア版Googleと、日本同様様々な検索エンジンが存在しています。Yandexはこれらのサービスと激しく検索数を競い合っている、非常にポピュラーなサービスです。

GoogleやYahoo同様、Yandexはテキスト検索以外にも様々なサービスを展開しています。Googleのような画像検索や動画検索、Yandex.Mailと呼ばれるメーリングシステム、マップ、翻訳機能など、利用できるサービスは多彩です。

またロシアに拠点を置き、ターゲットをロシアおよびその周辺国に絞っていることもあり、サービス提供に力を入れている国も特徴的です。ロシア以外では、ウクライナにベラルーシ、カザフスタンにトルコなど、ロシアと近い国向けの言語設定やインターフェイスに対応しています。

GoogleやYahooに囲まれたネット環境ではなかなか見落としてしまいがちですが、世界にはその地域に特化した検索エンジンがいくつも存在しているのです。

自動車産業への参入

インターネット上のサービスだけでなく、Yandexは他にも様々な開発に乗り出しています。

代表的なのは、自動車産業への参入です。ロシアのトラック自動車メーカーであるKAMAZ(カマズ)とYandexは契約を結び、人工知能を活用した独自のシステムを開発することを発表しています。

出典:Russia Beyond「ヤンデックスが自動車市場へ進出」
https://jp.rbth.com/business/2016/09/19/631057

またロシア国内にとどまらず、海外の自動車企業への技術提供も積極的に行なっています。
これは日本も例外ではなく、Yandexはトヨタやホンダといった日本の自動車メーカーと提携し、独自のナビゲーションシステムを提供しています。

インターネット産業に深く携わる企業ということもあって、海外進出にも積極的なYandexですが、Googleのように自動運転車の開発にも意欲を示しています。

2017年には自動運転によるタクシーサービスのプロトタイプを発表し、自社開発のソフトウェアによって安全に走行が可能であることを実証しつつある様子が伺えます。

また、Yandexが実現しようとしている自動運転システムは、特殊なパーツを必要としない点にも注目が集まっています。動画内ではNvidia GTX GPUといった、一般に流通しているモデルが使用されている様子も確認できており、ロシアを中心とする周辺国へ、安価に流通させることも期待されています。

出典:TechCrunch「ロシアのYandexによる自動運転車オンデマンドタクシーサービスのデモ動画」

スマートスピーカー開発にも注力

また、YandexはAI技術を生かし、独自のスマートスピーカー開発にも乗り出しました。

2018年にリリースされたYandex.Station、および2019年発売のYandex.Station Miniは、独自の音声アシスタントであるAliceを有し、月間アクティブユーザー数は4500万人を超えているとのことです。

出典:TachCrunch「ロシアのYandexがEcho Dot風スマートスピーカーを発表」

価格も7,000円未満と安価で、こちらもロシアをはじめその周辺国での活躍が期待できます。もはやYandexは東側諸国のGoogleと言える存在となっているのが、こういったハード開発の側面からも伺うことができるでしょう。

Yandexの強み

それでは、検索ポータルとしてのYandexにはどのような強みがあるのでしょうか。

ポータルサイトとして活躍

Yandexは、何と言っても総合力に優れたサービスであることが大きいでしょう。Googleと同様、Yandexはメールから画像検索、さらにはAIと、Googleに勝るとも劣らないサービスを提供しています。
インターネットを利用するならひとまずYandexを開く、というのがロシアでは一般的になっています。

ロシア地域に特化した情報収集

ユーザーがロシアやその周辺国に集中していることもあり、検索結果はその地域において支持を集めている情報が上位に来る傾向がうかがえます。
もちろん言語もロシア語ベースのサイトが多く表示されますが、英語のページも決して少なくありません。

ロシアについての情報や、どういったサイトが喜ばれるのかを調べる際には、日本人にとっても十分に活躍が期待できるサービスと言えるでしょう。

使いやすいブラウザ

多くのユーザーが利用するYandexですが、その魅力は利便性だけではありません。ブラウザを開いてもらうとわかるように、YandexはGoogle同様、シンプルな配列と洗練されたアイコンが目を引きます。

情報が必要最低限のものにとどまっているだけでなく、現代的なスタイリッシュさも兼ね備えているため、軽快かつ満足度の高い利用が可能となっているのです。西側諸国に比べて東側のサービスはどこか洗練されていない印象を持たれがちですが、Yandexに関してはそういった印象を抱いてしまうこともありません。

Yandexが人気を集める理由

Yandexが、現地で大きな支持を集めている理由としては、現地に特化したサービスを展開していることがやはり挙げられるでしょう。

Googleよりも強い支持

あまり日本人には想像がつかないかもしれませんが、Yandexはロシアにおいて絶大な支持を誇っています。

もちろん私たちにとっては馴染み深いGoogleもロシア語版を提供してはいるのですが、ロシアではGoogleよりもYandexの方がシェアを伸ばしている傾向にあります。

出典:マーケジン「モバイル検索エンジンシェア、ロシアでYandexがGoogleを抜く【アウンコンサルティング調査】」
https://markezine.jp/article/detail/31975

西欧諸国の影響を強く受けるトルコにおいてもYandexは徐々にシェアを伸ばしており、今後ますますYandexのシェアが拡大していくことが推測されています。

ロシア人にとって使い勝手の良いYandex

Yandexの魅力は、何と言っても現地に特化した情報検索が可能になっている点です。Yandexは創業から20年ほど経過しましたが、これは代謝の激しいIT業界においてはもはや老舗同様の年数であると言えます。

一方、Googleがロシアに進出したのは2004年と、Yandexに比べて4~5年の出遅れがあります。このスピードの差はYandexに大きなアドバンテージを与える結果をもたらし、今日に至るまでそのシェアを完全に追い抜くには至っていません。

出典:RUSSIA BEYOND「なぜヤンデックスはグーグルより人気があるのか:露ネット企業最大手が創業20年」
https://jp.rbth.com/science/79191-yandex

スマートフォンの普及が一気に進んだことで、一時はモバイル機器を通じたGoogleのシェアが加速したこともありました。

しかしAndroidにGoogleがデフォルトでインストールされているという設定が、現地の独占禁止法に触れているとYandexから訴えられ、罰金の支払いとともにこの設定は解除されることとなったのです。

この件をきっかけに、Yandexは再びシェアを拡大します。独自の決済サービスやタクシー配車サービス、さらには現地の漁師向けの「風の地図」といった機能とともに、今やロシア人の生活には欠かせないメディアとなっているのです。

おわりに

日本人にとってはGoogleかYahooが当たり前のインターネットですが、他の国では必ずしもそうとは限りません。
ロシアのYandexのように、地域に合わせた独自の発展を遂げるインターネットサービスがあることも、覚えておくとよいでしょう。

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