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国慶節とは?1年で1番中国人が旅行する休暇

国慶節とは、中国の建国記念日(10月1日)のことです。毎年この日から1週間、中国では国民の祝日となります。通称「秋のゴールデンウイーク」と言われる国慶節は、中国では1年で最も旅行需要が増える時期となります。この時期に海外旅行をする中国人も多く、日本を訪れる人も多いので、インバウンドに携わる人にとっては大きなビジネスチャンスとなります。

この記事では、国慶節における中国人の旅行ニーズや、進めておくべきインバウンド政策について詳しく紹介します。 

国慶節とは?

国慶節(日:こっけいせつ/中:グオチンジエ)は、10月1日の中国(中華人民共和国)の建国記念日のことです。1949年10月1日に、当時の毛沢東国家主席が北京の天安門広場で中華人民共和国の成立宣言を行ったことを記念して以来、毎年この日を国慶節として祝っています。

中国ではこの国慶節を含めた10月1日から10月7日の1週間に渡り国民の祝日となり、数多くの中国人がこの期間に国内や海外を旅行します。ちなみに、中国では国慶節のことを月日にちなみ「十一(シーイー)」と呼ぶこともあります。

国慶節の風習

国慶節の風習で特徴的なものが爆竹です。中国では大きな爆竹の音を鳴らすことで邪気を払うと信じられており、お祝いごとの時にこの爆竹を使用することがあります。旧正月(春節)で行われているイメージが強いかと思いますが、国慶節でも同様に行われています。ただし、近年は大気汚染の問題で中国政府が規制をかけていることもあり、爆竹の使用は以前と比べると控えめになっているところもあるようです。

爆竹以外では、獅子舞のダンスが披露されたり、お祝いを記念して街中に多くの中国国旗や「祝国慶」と書かれた記念の横断幕や垂れ幕などが掲げられたりするのが国慶節の特徴です。

また、長期休暇になるため中国国内の観光業以外の商業活動は必要最低限のものとなり、中国の株式市場もこの国慶節の休暇中は閉鎖されます。

国慶節の過ごし方

国慶節の過ごし方は、実家に帰省して家族と過ごすか、国内・海外を旅行するのが一般的です。

中国ネット旅行最大手の携程旅行網(シートリップ)のデータによると、2019年の国慶節で最も人気となった海外の渡航先は、なんと日本でした。昨年は香港に次ぐ2位だった日本ですが、今年は香港で行われている大規模なデモによって訪れる中国人旅行者の数が減少し、それにより日本が1位となったようです。また、中国は台湾や韓国との関係も現在悪化しているため、そうしたことも日本旅行の人気に影響を与えたと推測できます。

都市別では大阪・東京・マカオ・香港・ドバイ・バンコク・ロンドン・パリ・シンガポール・名古屋の順で、上位10都市のうち3都市が日本でした。日本の都市のなかでの人気は、大阪・東京・名古屋・京都・横浜・岡山・埼玉・札幌・柏・福岡の順でした。

岡山・埼玉・柏といったこれまでメジャーな観光先とは言えなかった場所でも、人気が高まってきているのが最近の傾向のようです。

参考:中国国慶節の旅行先、人気都市に岡山、埼玉、柏も=中国メディア「serchina」http://news.searchina.net/id/1683351?page=1

国慶節の食べ物

国慶節は中国の年間行事の1つとなっていますが、祝日としての歴史は浅いです。そのため特に「これを食べるべき」といった習慣は存在せず、各自が好きなものを食べるのが一般的です。

ただし、国慶節の直前の中秋節においては、月餅や瓜、旬の果物などを庭に並べてお供えしたり、家族や親戚と一緒にこれらを食べたり、酒盛りをする文化があります。時期によってはこの中秋節と国慶節がほとんど同時期に重なることがあるので、その場合は国慶節でもこうした中春節の食べ物を食べることがあるようです。

中国人向けインバウンド対策

国慶節の期間中は、日本を訪れる中国人旅行者の数も激増します。そのため、日本で外国人観光客向けに飲食店や宿泊関連の事業を営む方々は、中国人インバウンド需要の増加を見込んだ対策が必要です。ここからは、そんな国慶節における具体的なインバウンド向けの対策について紹介します。

モバイル電子決済の本格導入

WeChatPay(微信支付)やAlipay(支付宝)といった中国で広く普及しているモバイル電子決済の導入を本格的に行いましょう。今や、中国国内ではモバイル電子決済が当たり前であり、老若男女を問わず現金で支払いをする人が既にほとんどいません。中でも近年急拡大を続けているWeChatPayの利用ユーザー数は2018年時点で既に8億人を超えており、中国人の4人に3人程度は日常的に利用している計算となります。

参考:Wechatってなに?「風神テクノロジー株式会社」http://fuujin.co.jp/wechatpay.html

無論、海外でも極力こうしたモバイル電子決済で買い物の支払いを行いたい中国人の旅行者が大勢いらっしゃいますので、日本でインバウンド関連事業を営む方にとってはこうしたモバイル電子決済の導入はぜひ前向きに検討してみるべきです。日本においても2019年10月の消費税の増税と国のキャッシュレス還元政策をきっかけに、キャッシュレス決済の導入を行うお店も増えていますので、この機会に合わせて中国のモバイル電子決済の導入を一緒に検討してみてはいかがでしょうか。

公共交通機関の整備

総人口が13億人も存在する中国ですから、国慶節に海外旅行をする中国人の数もとても膨大なものになります。

携程旅行網(シートリップ)が2019年9月26日に発表した「2019年国慶節休暇旅行先趨勢予測報告」では、延べ750万人の中国人が国慶節の休暇で海外を旅行すると予測しています。その中で日本は人気の旅行先のトップというわけですから、数10万・100万単位で中国人が日本を訪れているということになるでしょう。そうした中で、公共交通機関の整備は優先して行っておく必要があります。中国人のインバウンド需要が見込めるところでは、臨時で公共交通機関の増便を検討する必要があるかもしれません。

また、残念ながら中国人は英語が十分にできる人がまだまだ少ないため、彼らの言語(簡体中文)への対応は必須です。行き先の外国語表記やパンフレットの配備などを英語と一緒に行っておくと良いでしょう。

中国では特に若い世代を中心にこれまでのツアー旅行から個人旅行へのシフトが進んでいますので、旅行先も多様化しています。今まで中国人の旅行者が来なかった場所でも、今後は徐々に増えていくはずです。

参考:中国・国慶節休暇の海外旅行先トップは日本、若者・女性が牽引「マネーポスト」
https://www.moneypost.jp/588576

来年(2020年)の国慶節はいつ?

既に2019年の国慶節の連休は終わりましたので、来年(2020年)の日程がいつになるのか知りたい人もいるかと思います。国慶節そのものは毎年10月1日で変わりませんが、連休がどのような日程になるかは前年の12月初旬に行われる政府(国務院)の発表を待たなければいけません。2020年は国慶節(7連休)と中秋節(3連休)の日程が重なり、現時点での連休の扱いが不明となっていますので、今後の動向を注視する必要があるでしょう。

参考:中国の休日・祝日カレンダー 2020年「Holidays-Calender.net」
https://holidays-calendar.net/2020/calendar_ja/china_ja.html

まとめ

いかがでしたでしょうか。中国の建国記念を祝う祝日である国慶節について紹介させていただきました。旧正月(春節)と比べると日本ではあまり馴染みがないという方もいるかもしれませんが、1週間の長期休暇となるのでこの時期に海外旅行をする中国人が多いです。

「旧正月は家族と過ごすから海外旅行はしないけど、国慶節ではする」なんて人も多いみたいですよ。この国慶節は日本でインバウンド事業に関わる人にとっては大きなビジネスチャンスになります。来年の国慶節に向けて、モバイル電子決済の導入など、事前の対策をぜひ行いましょう。

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