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中国から訪れる訪日インバウンドの推移と、これからの動向

急速なインバウンド対応が進む日本ですが、今最も日本を訪れている訪日外国人が、中国からの旅行者です。

ビジネスで訪れる人はもちろんですが、観光目的での訪日は依然としてその数が増加傾向にあり、もはや街中で中国人を見ない日は無いといっても過言では無いでしょう。

今回はそんなインバウンドの中国人に関する概要や、今後の動向についてご紹介していきます。

中国からのインバウンドについて

中国は隣国ということもあり、日本を訪れる海外からの旅行客の中で最も大きな割合を占めています。

訪日中国人の数は増加中

中国からのインバウンドの数は、年々増加傾向にあります。少し前に中国人観光客による大量購入、通称「爆買い」が話題となりましたが、爆買いが流行った頃に比べるとはるかに訪日客数は多くなりました。

2014年、中国からの訪日インバウンドは240万人と、当時もそれなりの数が日本を訪れていましたが、2018年には838万人と、4年間で3倍以上にまで増加しました。世界的な観光ブームもありますが、中国の高度経済成長の効果が中国全土に広がっていることもあり、この数は今後も増えていくことが考えられます。

参考:訪日ラボ「データでわかる訪日中国人」

中国の経済成長は一旦落ち着きを見せたとは言え、しばらくは今後も右肩上がりの増加をしていくことが考えられます。LCCの開通や利用者の増加により、航空券の値段は少しづつ安くなっているほか、日本が中国人むけにビザの発給手続きを簡素化、あるいは免除していることもその理由としてあげられます。

中国人から観光地として日本に興味を持つ人が増えているだけでなく、日本も中国人の受け入れに寛容になってきているという、双方向のアクションが成立していることが訪日中国人増加に大きな役割を果たしていると言えるでしょう。

中国からのインバウンド需要がもたらす経済効果

海外旅行者の中でも大きな割合を占める中国からのインバウンドですが、経済効果においても大きなウエイトを占めています。

訪日外国人の消費額は、2017年時点で4.4兆円を超えるとされていますが、中国人の消費額は約1.7兆円にものぼります。2位の台湾が5,700億円にとどまっていることからも、いかに中国人のインバウンドがもたらす日本経済への影響が大きいかがわかるでしょう。

参考:訪日ラボ「インバウンド経済効果とは?消費額・地方創生・3つのインバウンド対策」

観光・ビジネスを問わず、訪日インバウンドの渡航者にとっては、あらゆるものが消費の対象となります。飲食や宿泊、そして観光やショッピングなど、その目的に応じてお金の使い方は様々です。

観光はもちろんですが、ビジネス目的でのインバウンド訪日客の消費動向も見逃せません。ビジネスでの滞在客は宿泊費や飲食費にお金をかける割合が観光客に比べて増えるため、自社サービスをビジネス向けか、観光向けか選ぶだけでも、中国人とは一言で言っても行うべき施策は変わってきます。

単一の国からの訪日客が増えるということは、それだけ施策を多様化していく必要もあるということです。中国からのインバウンドをしっかりと分析し、自社のビジネスに応用していきましょう。

インバウンド中国人の特徴

次に、インバウンドで訪れる中国人の特徴について簡単にまとめていきます。

一人当たりの消費額は大きく、数も多い

中国からのインバウンドは、一人当たりの消費額も大きい傾向にあることがわかっています。

タイやインドネシア、台湾などといったアジアの国々からの訪日客と比べても消費額は大きく、訪日外国人の支出平均は一人当たり15万円前後なっている一方、中国は22.5万円となっています。

参考:観光庁「訪日外国人消費動向調査2018年年間値」

一人当たりの消費額が最も大きいのはオーストラリアの24.2万円、スペインの23.7万円となっており、その次に中国がランクインしています。

流石に世界で一番消費しているとまでは行かないまでも、欧米先進国のほとんどよりも中国人の方が消費に積極的なのは特徴的です。

これは爆買い現象からもわかるように、中国にはこれまで海外製品があまり輸入されてこなかったこともあり、買い物消費の割合が非常大きく、意欲が高いことです。一方で欧米では輸出入が国家間で盛んに行われているため、そこまで大きな消費意欲はなく、宿泊費や飲食費に充てる傾向があります。

最近では中国むけの越境ECサービスも充実してきているため、爆買いがやや収束したように、中国本土でも海外製品を購入できるようになり、買い物消費も以前ほどではなくなっています。それでも日本製品が豊富に揃っている日本において、依然として中国人は高い消費意欲を示しており、中国インバウンドの消費額が高い傾向は今後も続くでしょう。

初の来日観光客が多く、リピーターも増加

また、中国からのインバウンドには初来日という人が多いことも特徴です。調査によると、日本を訪れる中国人の半数が初めて日本を訪れるという人で占められており、訪問後はまた日本を訪れたいと多くの人が回答しているようです。

参考:訪日ラボ「6割超の『訪日リピーター』はどこへ行く?温泉・スキーなど「コト消費」が人気だった!」

日本は東京や大阪、京都といった都市圏に多くの観光客が集まるのはもちろんのこと、リピーターには九州地域や北海道といった地方を訪れる人も少なくありません。地域によって風土も文化も変化する日本を、余すところなく楽しんでもらえているようです。

これからの訪日中国人はどう変化していくのか

最後に、訪日中国人の動向の変化についてまとめておきます。

中国人のニーズの変化

前述の通り、中国からのインバウンドは依然としてモノ消費に需要が集まっているものの、日本ならではの体験に注目する「コト消費」にもシフトが始まっています。

特に地方を訪れるインバウンドはその場所ならではの体験やリフレッシュを求めて訪れる人も少なくありません。彼らに合わせたおもてなしを提供することで、買い物をせずとも十二分に日本を堪能してもらうことができるでしょう。

中国人向けのインバウンド施策

中国人向けのインバウンド施策として、各地で急速に進めていく必要があるのがキャッシュレス決済への対応です。

クレジットカードはもちろんのこと、アリペイのようなQR決済システムをどこのお店や宿泊施設でも使えるようにすることで、中国人旅行者を受け入れやすい環境を整えていくことが重要になります。

あるいは、中国語対応ができるスタッフの拡充も必要になるでしょう。中国からの旅行者は日本語や英語が満足に話せないケースも多いため、スムーズにサービスを提供するには中国語対応ができると大きな手助けとなるでしょう。

おわりに

中国からのインバウンド対策は、日本の訪日外国人対応の中で最も重要な課題の一つと言えます。効果的な施策を選び、積極的に導入していくようにしましょう。

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