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中国“TMD”はBATの次なる世代!3社の特徴とは?

TMDとは、中国のネット企業でBATに次ぐ世代と言われている3社の頭文字です。

TMDという単語を聞いたことがあるけど、実際はどのような会社なのか知らないという人は多いのではないでしょうか。

これまで中国のネット事業を支える企業ではBATが注目されてきましたが、実はこれからはTMDの時代が来ると言われているんです。

今回は、BATを踏まえながらTMDとは、一体どんな会社なのか、何のサービスを提供しているのかについて紹介します。

中国のネット企業のこれからを支える企業になり得るので、この記事を読んで中国の現在の情勢を把握しておきましょう。

BATとは?

TMDを紹介する前に、BTAについて触れておきます。

BTAとは、中国のIT企業の最大手の3社の通称で、バイドゥ、アリババ、テンセントの頭文字を組み合わせたものです。

バイドゥは検索エンジンの運営、アリババはECサイトの運営、テンセントはメッセンジャーアプリの開発を行っています。

BTAの中でも特にアリババとテンセントが強く、バイドゥが遅れを取っているのが現状です。

アリババはAmazonに引けを取らないほどのECサイトに成長しており、アリババの検索機能で商品を簡単に探すことができます。

また、テンセントの代表的なアプリであるWeChatを運営していることで有名で、他にもオンラインゲームなどでさまざまなユーザーの確保に成功し、著しい成長を見せました。

一方、バイドゥが提供している検索エンジンでは、自社サービスを優先していることもあり、ユーザーからの評価は分かれています。

ニュースフィード機能を搭載したアプリを出してユーザーの確保を狙いましたが、TikTok などの動画アプリやニュースアプリ「今日頭条」の台頭により苦戦が強いられているのです。

中国のIT業界を引っ張ってきた3社でしたが、現状はアリババとテンセントの2強と言っても良いでしょう。

TMDとは

TMDとは、先に述べたBATに次ぐ中国のIT業界を引っ張る3社の頭文字を組み合わせたものです。

TはToutiao(今日頭条)、MはMeituan–Dianping(新美大)、DはDidi Chuxing(滴滴出行)の頭文字です。

それぞれの企業について紹介します。

Toutiao(今日頭条)

今日頭条は中国で人気を集めているニュース配信アプリのことで、中国国内では7億以上のユーザーがいて、一日のアクティブユーザーは6800万人と言われています。

人気の秘密は、単純なニュース配信アプリではなく、ショートビデオなど自分のコンテンツを投稿することが可能です。

そのため、情報を収集するために利用するだけではなく、コミュニケーションツールとしても活躍している特徴があります。

さらに、ソリューションにアルゴリズムを採用しており、ユーザーが求めている情報を自動で提示してくれる仕組みになっているのです。

これらの使いやすさから、ユーザーの満足度を高めることに成功し、多くの利用者が急増しているのではないでしょうか。

中国国内では大きな盛り上がりを見せている今日頭条ですが、実はこのプラットフォームに注目している海外の企業も多いです。

実際に、アメリカのBuzzFeedという企業は、今日頭条にニュースコンテンツを提供することが公表しました。

そのため、中国国内で今最も熱いサービスの1つと言えるので、世界から大きな注目を集めています。

ちなみに、今日頭条を運営している企業はByteDanceです。

会社名を初めて聞いたという人も多いかもしれません。

しかし、実は日本でも馴染みのある会社なんですよ。

日本でも人気の動画アプリ、「TikTok」のサービスを提供している会社です。

アメリカの人気動画アプリの Flipagramを買収し、ますます勢いづく今日頭条ですが、今後どのようなサービスを提供するのか楽しみにしている人も多いでしょう。

■参考:今日頭条(Toutiao)とは?|中国の無料ニュースアプリ

Meituan–Dianping(新美大)

新美大はもともと共同購入サイトを運営していたMeituan(美団)と口コミサイトを運営していたDianping(大衆点)が合併してできた企業です。

美団は2010年の3月から共同購入型クーポンサイト「美団網」を開始。

クーポンを使える店舗の検索機能や口コミ投稿が可能で、中国人は口コミを参考にする傾向が強いこともあり、大きな話題を集めました。

一方、大衆点は2003年4月から口コミ投稿サイト「大衆点評」の運営を始め、中国最大の生活情報アプリと言われるまでに成長しました。

グルメ情報メディアでナンバー1と言われていますが、実はホテルや映画などのオンラインチケット、デリバリーでもシェアを占めています。

もしかすると、中国滞在中にチケット購入やデリバリーで利用したことがある日本人も多いのではないでしょうか。

このEコマースプラットフォームの大手2社が合併し、総流通総額が258億4000万ドル、月間アクティブユーザーが1億5000万、一日の注文件数が1000万件以上と驚異的な数字を叩き出しています。

さらに、すでに人気を集めていた2つのサービスの機能を兼ね備えたため、口コミサイトの市場ではどの企業も対抗できないほど圧倒的な強さを誇っているのです。

現在はレストランや映画館、ホテル、レジャー施設の口コミの投稿・閲覧やチケットの購入など幅広いサービスを利用することができます。

今後は、タクシー配車サービスに進出する動きを見せており、この後紹介するDidi Chuxing(滴滴出行)と争っていくことになるでしょう。

■参考:美団大衆点評 Meituan Dianping “中国ネクストBAT”の1社を解説 | XC Blog

Didi Chuxing(滴滴出行)

滴滴出行は交通プラットフォームである「DiDi」を運営している会社です。

DiDiは世界400以上の都市でサービスを提供しており、世界で5.5億人ものユーザー数を抱えています。

2012年に創業され、たった6年足らずで世界各国に進出を果たしました。

2018年6月にソフトバンクとタクシー配車を提供する「DiDiモビリティジャパン」を設立した後、9月からタクシー配車サービスを開始。

また、同年4月に、「洪流連盟(DiDi Auto Alliance)」を設立し、世界中でライドシェアやカーシェアリングの普及を目指す活動も始めました。

このプロジェクトには日本企業のトヨタなど、世界中の大手企業が31者も参加しています。

東南アジアのGrab(グラブ)やアメリカのLyft(リフト)とパートナーシップを結んだり、アップルやソフトバンクから出資を受けたりするなど、世界中の企業を巻き込んだ戦略を取っているので、今後の成長に注目です。

■参考:上場秒読み…中国DiDiの知られざる事業史、最新解説&まとめ ライドシェアからタクシー配車事業まで 主宰の自動車アライアンスにはトヨタや日産も

中国でIT企業が成長する理由

BATやTMDなど中国のIT企業が大きな成長を見せていますが、その主な理由は以下の2つです。

  • 巨大な国内市場
  • 政府の規制により国内IT企業が市場を独占

中国は世界でも人口がトップなので、自然と国内の市場は大きなものになります。

その巨大なIT市場を、政府の海外IT企業の締め出しにより、中国企業が独占できていることが大きな成長要因でしょう。

中国に訪れた人なら、海外製のネットサービスの規制がされていることを体験したはずです。

アメリカのGAFAなどの大手企業が中国国内市場に参戦できないため、強力なライバルを気にすることなく、中国国内に適した独自のIT企業に成長できたのではないでしょうか。

まとめ

TMDは、今後の中国のIT業界を引っ張っていく企業です。

ニュース配信アプリや口コミサイト、タクシー配車アプリと同じネット事業でも異なる特徴を持っています。

中国のIT業界を支えてきたBATの3社では、アリババとテンセントが抜け出しました。

今後の各企業の動向次第では同じジャンルで競い合う関係になるかもしれません。

TMDの3社は、今後一体どのような成長を見せるのか楽しみですね。

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