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訪日外国人の動向は?推移から考えるこれからのインバウンド

日本は今や年間3000万人もの外国人が訪れる国となっていますが、15年ほど遡ればこの数は現在の5分の1か、それにも満たないようなものでした。

インバウンド観光客は増加の一途をたどっていますが、この傾向はいつまで続くのでしょうか。今回はそんな訪日外国人の推移とその傾向、そしてインバウンドの増加が日本に与える影響について考えていきたいと思います。

これまでの訪日外国人の推移

まずは、現在の訪日外国人の推移を見ていきましょう。

インバウンド観光客は増加傾向に

JTB総研がまとめたデータによると、日本は2002年には500万人程度だった年間訪日外国人の数が、2013年に1000万人を超えたあたりから急激に増加していきます。

参考:JTB総合研究所「インバウンド 訪日外国人動向」

そのわずか3年後には年間訪日客数2400万人、2018年には3119万人と、まさに破竹の勢いでその数を増していっているのが現状です。気がついたら街中で外国人を見かけることが多くなった、と薄々感じていた人も少なくないと思います。

多くの外国人が日本を訪れるようになったのはここ5年ほどの話であるため、むしろ急激な変化についていけていないのは日本人の方かもしれません。

そう考えるとインバウンド対応が進んでいないと言われるのも仕方のないことですし、今になって多くの企業や観光地でインバウンド対策が進んでいるのは、納得のできる事象であるともいえるでしょう。

オリンピック効果も期待

そして、この数は今後ますます増加し、日本政府も2020年には4000万人の訪日外国人を目指すという目標も掲げています。今の調子でいくだけでも4000万人には遅かれ早かれ到達するとは思いますが、2020年には東京オリンピックが控えているということもあり、これまで以上に急激なインバウンドの増加も予想されています。

特に東京を中心とした関東地方では宿泊施設やイベント会場が不足するなどのトラブルもすでに懸念されています。少しでも効果的に観光客を案内するためには、インバウンド対策をしっかりと進めていく必要があると言えるでしょう。

訪日外国人はなぜ増加傾向にあるのか

次に、なぜ今訪日外国人の数が増えているかについても見ていきましょう。

世界的観光ブーム

1つは、世界的な観光ブームが背景にあると言えます。UNWTO(国連世界観光協会)の調査によると、現在は日本のみならず世界中の地域において観光客が増加している傾向にあるということで、各国で観光キャンペーンが盛んに行われるようになっています。

参考:UNWTO “International Tourism Results 2018and Outlook 2019”

これは世界の経済環境がある程度上方に向かっていることや、交通インフラの拡充、ビザの取得が簡便になってきていることなどが絡み合って起こっている現象であるとされ、日本もまた世界的トレンドの1つとして組み込まれている様子が伺えます。

日本への注目

また、単にどこか外国に出かけたいから日本に人が集まっているのではなく、日本のツーリズムを体験したいから、ということで積極的に日本を訪れようとするムーブメントが、各地で生まれつつあることも大きな要因でしょう。

米の大手雑誌にて特集された、「世界で最も魅力的な大都市ランキング」では、東京が1位、京都が2位、そして大阪が5位にランクインするなど、海外のメディアからも大いに注目を集めています。

参考:観光経済新聞「世界の魅力的な都市ランキング、1位東京・2位京都・5位大阪」

評価の軸としても、伝統的な日本文化への興味や多様性への意識の高さ、野球文化への熱狂など多くの観点から注目を集めており、高いポテンシャルを秘めていることがよくわかるランキングとなっています。

官民のキャンペーン効果

海外から評判を集めているのは、政府や民間団体が、海外に向けて積極的なプロモーションを展開していることも功を奏していると言えます。

国土交通省の主催するビジット・ジャパン・キャンペーンは、その代表例です。

公式サイト:https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/promotion/vj/index.html

海外拠点を活用した旅行会社向けのPR事業や、民間企業との連携で、ヨーロッパのようなこれまで注力できなかった地域でのプロモーションなど、積極的な活動が行われています。

訪日外国人観光客の増加で生まれる影響

訪日外国人が増加していくことで、日本はどのような恩恵を受けることができるのでしょうか。

消費の活性化

1つは消費の活性化です。日本は国内需要が冷え込んでいるため、内需には今ひとつ期待を抱くことはできない一方、円安の影響で産業レベルでも海外向けの発注が増えているほか、観光客の数も増加しています。

日本を訪れる観光客の多くは、宿泊や飲食もさることながら、衣類や化粧品、食品から日用品まで、ありとあらゆる日本の商品を、お土産や自宅用に購入して帰っていきます。観光客とは言え、彼らの日本で一般に流通している品々への興味とニーズは非常に大きなものがあるのはポイントです。

交通インフラの醸成

観光客向けに交通インフラが拡充することで、日本人もその恩恵にあずかることができます。

これまでは注目されてこなかった地域に急激なインバウンド需要が集まったことで、列車のダイヤ変更やバスの本数が増加するといったケースも考えられますし、金沢のように新幹線が通る足がかりとなる可能性もあります。

国内を積極的に移動する人が外国人観光客によって増加することで、日本国内の行き来はさらに便利になっていくでしょう。

地方創生

経済的な重要性は低いと言われている地域でも、うまく観光客を招致することができれば、観光によって得た収益を元手に町おこしを進めていくこともできます。

現在、東京や大阪など、ポピュラーな観光地はすでに過密状態となっており、徐々に各地への観光客の分散も始まっています。

早いうちからインバウンド招致に動くことができれば、観光トレンドに勢いがあるうちにその恩恵にあずかることができるでしょう。

おわりに

政府は2030年までに年間6000万人もの観光客を呼び込むことを目標としており、今後もしばらくは観光への大きな注目が集まり続けることは確かです。

ちょっとした施策が大いに影響力を持つこともあるため、まずは始められることから進めることが重要になるでしょう。

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