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中国人が頼る神薬12!人気の理由を解説

2017年の秋、日本で販売されている12個の医薬品が中国のSNSで日本を訪れた際に必ず買って帰るべき一般医薬品」として紹介されました。

ドラッグストアで気軽に購入でき、かつ効果の高い日本の医薬品は「神薬」と評され、今や日本の医薬品業界において中国は巨大なマーケットとなっています。

この記事では神薬にはどんな薬が選ばれているのか、なぜ神薬と言われるほど中国で支持されているのかについて解説していきます!

神薬とは?

病に対する特効薬という意味を持つ「神薬」ですが、今中国でもてはやされているのは日本のドラッグストアならどこでも買えるような、ポピュラーな医薬品の数々です。

日本の薬が中国人に人気な4つの理由


このような日本の医薬品ブームが中国で起きた背景としては、いくつかの理由が考えられています。

中国人はそもそも病院に行きたがらない

まず1つ目の理由として、中国人はあまり病院に行きたがらないということがあげられます。中国の一般的な病院では日本ほど公平に診療を受けられないことが多く、たとえ診察を受けてもあまり為にならないということも少なくないからです。
■参考
中国マーケティングラボ 極力病院に行きたくない中国人
頼みは日本の「神薬」【中国マーケット点描】
https://monipla.com/china-smmlab/page/japanesemedicine
中国で医者にかかろうとした場合、病院で受付料を支払い、診察を希望する医師を選んでから長い間待たされ、検査を受けて再び診察を待つというプロセスを踏まなければいけません。
日本では各地に診療所が開設され、誰でも比較的気軽に医師の診療を受けることができますが、中国ではその人口の多さやシステムの整備が行き届いていないが故に、満足な医療サービスが受けられません。
その為、中国人は医者にかかることなく、多少の体調不良であれば自分でなんとかするというのが常習化しています。

また病院への不信感から病気予防への意識も中国人は高く、少しでも効果の高い薬でさっさと治してしまおうという意識も高いのです。

日本の医薬品への信頼性の高さ

中国では医薬品が不足しているわけではありません。いくら病院嫌いであるとはいえ、病院で診察を受ければ薬を処方してもらうことはできますし、薬局で各症状に合わせた薬を購入することもできます。

しかし中国の医薬品は効能への疑いや、薬の副作用への不信感を拭いきれないケースも多く、現地の中国人でさえ警戒しているほどです。
一般的に購入できるものであればなおさら不信感が高く、どうせ購入するのならということで、日本ブランドの医薬品を求める中国人は後をたたないのです。

パッケージの分かりやすさ

■参考
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/products/otc/beauteye/product/
記事上部 PRODUCT製品紹介

日本の製品はパッケージのオリジナリティが高く、ブランド認知が浸透しやすいというのも需要を喚起する理由の1つでしょう。
サンテボーティエの目薬の香水のようなボトルデザインなど、独自性の高い商品はたとえ商品名を忘れられてしまっても、「日本で売っているあの香水みたいな目薬」という印象さえ残すことができれば、リピーターの獲得にもつながります。

また例えば。アンメルツヨコヨコのパッケージは、人の身体が描かれていて、特に肩の部分が強調されたデザインになっています。このパッケージを見ればたとえ日本語が分からなかったとしても、肩に塗布すれば肩凝りに聞くのだということが一目で理解することができます。
一度でも海外へ旅行に行き、買い物を経験したことがある方ならば理解できると思いますが、言葉の分からない土地で目当ての物を購入するというのは中々難易度の高い行為です。
そのため、日本語が理解できなくても一目で効果が分かったデザインのパッケージは、中国人の爆買いを後押ししたと考えられます。

12の神薬に選ばれた企業の戦略とは?

小林製薬の中国市場戦略

上記の12の神薬リストで5つの商品がリストアップされている小林製薬ですが、同社が考えているのは新市場やニッチ市場でのシェア獲得です。
ドリンク剤や胃腸薬、風邪薬などでは中堅どころとなる小林製薬ですが、熱さまシートのような冷却材の分野となると、そのシェアは50%を超えており、命の母や洗眼薬のアイボンも過半数を占める強さを誇ります。

こういった分野の市場規模は決して大きくはないのですが、確実にシェアを不動のものとしていくことで安定した収益化を図るのが小林製薬の戦略です。中国市場は日本と比べて人口の母数が10倍近いものになっている為、ニッチ市場といえども侮れない規模のマーケットになっています。
その為、小林製薬は自社のブランド力を生かし、ますます中国進出を進めていっているのです。
■参考
産経WEST 中国人が爆買いする「神薬12」 日本人が知らなかった小林製薬のスゴイ実力
https://www.sankei.com/west/news/150730/wst1507300003-n1.html

小林製薬は中国で医薬品の製造販売を始める

小林製薬はインバウンド需要に応えるだけでなく、2020年より現地で製造販売を行う計画を発表しています。
2018年には中国の医薬品メーカー「江蘇中丹製薬」を買収しており、現地のメーカーを通じて販売することで、中国当局からの申請許可の時間短縮を図るというのが目的です。
特に「アンメルツ」は医薬品指定となる為、現地での販売は難しかったのですが、現地で製造販売が可能となったことで、帰国後の消費も見込めるようになるということです。
■参考
日本経済新聞 「神薬」ブームの次の一手 小林製薬、現地販売で中国深掘り
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40745420R30C19A1LKA000/

中国人のニーズに合った魅力をアピールした龍角散

龍角散といえば、私たち日本人は咳が出たときや風邪をひいた時など、症状を止めるために服用するもの、というイメージが強いですが、龍角散は中国人へは全く逆のアピールを行いました。

つまり、龍角散は花粉や乾燥から喉を「守る」ための商品としてアピールしたのです。
中国の大気汚染は年々悪化しており、肺や喉といった呼吸器系の疾患にかかる人が増えています。さらに前述した通り、中国人は自国の医療への不信度が高いため、病気にかかる前に予防しようという意識が高い人々です。
そのような状況での龍角散は予防する薬だというアピールは、高い効果があったということが出来るでしょう。

日本での戦略をそのまま中国で行うのではなく、中国人の特性やニーズに合わせた戦略えお展開することでより高い効果を得ることができるでしょう。

まとめ

上記のように日本製の薬は中国で評価が高く、日本のドラッグストアには多くの中国人が詰め掛けています。日本での消費だけでなく、中国現地で直接消費者に販売ができるよう、日本の製薬会社は爆買いブーム以降、現地販売に向けてその動きを活発にしています。
小林製薬はそれに先立って、今後は現地での製造販売で帰国後のリピート需要を掘り起こすようです。
また龍角散は中国人に合った戦略を展開することで売り上げを伸ばしています。
爆買いブームは落ち着いたとはいえ、医薬品の分野ではまだまだ需要が見込めそうです。

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