
【2019年版】企業で活用できるSnapchatの上手な使い方
Snapchat(スナップチャット)は最盛期に比べれば比較的影の薄いSNSとなりましたが、今でも若い世代を中心に根強い人気を誇るアプリであることは間違いありません。
そしてユーザー数がいるということはそれだけ企業のプロモーションの場としても有用であるということにもなりますが、今回は企業がスナップチャットを活用していく上で、覚えておきたいポイントをいくつかご紹介していきます。
Contents
Snapchatの現状

Snapchatは、リリース当初こそ爆発的なユーザーの増加がみられ、社会現象にもなったほどですが、現在は主要なサービスの1つとしての落ち着きを見せています。
Snapchatとは
Snapchatは、ユーザー同士で写真を共有することを主眼に置いたSNSの一種です。
インスタグラムやツイッターでも画像のやり取りはできますが、Snapchatが強みとしているのは一定時間経つと投稿した写真が消滅するという点です。そのカジュアルな使い勝手が話題を呼び、2011年のリリース以降、10~20代の若年層を中心としたユーザーが集中しました。
一時期はアメリカの12~17歳のティーンエイジャーの8割が使用しているほどの普及率を誇りましたが、現在はInstagram(インスタグラム)やTik Tok(ティックトック)が登場したことで、ユーザーは分散を始めています。
Snapchatのユーザーについて
Snapchatはリリース当初やブーム時ほどの勢いを見せていないものの、一方で衰退を始めているわけでもないようです。
Snapchatは2019年2月時点で1億8600万人のユーザーを抱えていますが、この数字は2018年の第4四半期と同様の数字となっており、ユーザー数の増加は停止していることがわかります。
しかしながら収益については3億9000万ドルとなっており、前年の2億8670万ドルから1億ドル以上の増収が見られます。これには広告収益が倍増している点も大きな助けとなっているようで、スナップチャットで展開する各放送局のオリジナルコンテンツが評判を博していることが背景にあります。
参考:DIGIDAY「Snapchat のユーザー数、増加しないが減少もせず:収益は増加、コストも減少傾向」
ユーザーが増えているわけではありませんが、かといって減少もしていません。それでいて収益を着実に伸ばしているのは、健全な運営が行われている証拠であるとも言えるでしょう。
Snapchatがもつ強み

運営状況は極めて良好なSnapchatですが、このアプリが持つ強い身についても整理しておきましょう。
投稿が一定期間で削除される気軽さ
1つ目に、Snapchatは自身の投稿が1日で消えてしまうというところに強みがあります。
インターネットは無限にデータを共有し、半永久的にデータが残り続けることに魅力があるとされることが多いため、一見するとこれがなぜメリットなのかわからないという人も多いかと思います。
しかし使ってみるとわかりますが、この一定時間で消えてしまうというのはInstagramなどとは違い、どうでもいいものをなんとなく投稿するのにちょうど良い設計として機能しています。
どうでも良い雑談やライフスタイルの様子がいちいち記録されるのは、日常生活でも煙たく感じるものですが、Snapchatの刹那的な投稿機能はそれに近いと言えます。
すぐに消えてしまうからこそ、気軽にかつ積極的に写真をアップすることができるという価値観が現代の若者に上手く浸透しているのが現状です。
実はFacebookやInstagramも同様のストーリー機能を少し前から採用していますが、それらのSNSとは別個でSnapchatの運用を続けているユーザーが多いこともユーザー数の推移からわかります。
閲覧者の可視化
Snapchatで共有した写真や動画は、足跡として誰が自分の投稿を覗いたかを投稿者が閲覧することができるのも魅力の1つになっています。
いわゆるMixiの足跡機能に近いものですが、誰が・何人自分の投稿を見てくれたかという可視化は、Snapchatのユーザーを惹きつけて離さないメリットとして大きな役割を果たしています。
投稿者は「見られている」という実感を得られ、ソーシャルな場にいることを確認できるためです。
感覚的なコミュニケーション
また、Snapchatは誰かの投稿にメッセージや画像、絵文字を送ってコミュニケーションをとることができます。
文字とは違って感覚的にやり取りができるため、カジュアルな関係をお互いに維持することができる気軽さが好評を博しています。
変わらない安心感
Snapchatは一定時間経つと消える投稿機能のみを基本的には提供しているシンプルさが評判になっているところも強調され始めています。
FacebookやInstagramなど、他のSNSはあまりに多くの機能が増えてきているために、ユーザーに一種の煩わしさを覚えさせている節もあります。
一方のSnapchatは微妙なデザインの変更はあっても、その使い勝手はほぼ変わらないため、既存ユーザーは安心して使い続けているのです。
Snapchatに新規ユーザーが増えずとも、既存ユーザーの減少が見られないのは、こういった安定感を維持することに舵を切った方針が上手くいっているからとも考えられます。
Snapchatの広告事情
次にSnapchatの広告事情ですが、Facebookなどとは少し変わった広告を採用しているのが特徴です。
「アップデート」に挟まれながら表示される広告
Snapchatは次々とフォローしているユーザーの投稿が見られる点が特徴ですが、その合間合間にスライドとして広告が挟まれる形態が一般的なスタイルとして定着しています。
まるでフォローしているユーザーの投稿のように広告を挟むことができるため、ネイティブ広告としての活躍が期待できます。
あるいは、スポンサー専用の加工フィルターを提供することでプロモーションを行う手法もあります。
凝った写真加工でユーザーに「使いたい!」と思わせたり、加工の中に自社商品を登場させるなど、様々なフィルター機能の提供が考えられますが、コスト面ではスライドを挟むのに比べて非常に高額になる点は注意しておきましょう。
ただ、その宣伝効果も非常に大きいとされているため、選択肢としては悪くないものであることも事実です。
参考:DIGIDAY「Snapchat『スポンサードレンズ』を正しく活用する方法:菓子メーカーのキャドバリーの事例」
「消失」を前提とした運用を
Snapchatでの広告で主力となるのはやはりスライドを挟むタイプのものですが、一般ユーザーの投稿と同様、すぐに消えてしまうことを前提とした運用が大切になるでしょう。
例えばクリスマスや正月に合わせた季節性の高い広告を打ったり、期間限定のセール情報を配信するなど、時間制限があることを前提とした運用が効果的です。
あるいは一回表示されると消えてしまう特性を利用し、一種のサブリミナル的な印象を残す広告も良いでしょう。いわゆるブランド認知の向上などを目的としたものですが、逆にいうと他社製品との比較など、じっくり読ませるような広告にはあまり向いていないとも考えられます。
おわりに
Snapchatは他のSNSよりも特殊性の強い使い方がなされているため、広告の運用方法にも工夫が必要になります。
そもそもSnapchatのユーザー層が若年層に限定されていることもあるため、ターゲッティングの段階からしっかりとペルソナを明確にしていくことも重要になるでしょう。
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