中国のタオバオが人気の理由とその利用方法は?

中国は世界で最もEC化の伸びが著しく、かつ一般人への普及率の高まりも見せるIT国家へと変遷しつつあります。

現金支払いを受け付けない小売店舗が増えたことでキャッシュレス決済も浸透し、実店舗もオンラインへ移行する動きも見られる中、中国国内で圧倒的な支持を誇るオンラインストアがタオバオ(淘宝網,淘宝,Taobao)です。

中国のオンラインショッピングのシェア過半数を占めると言われるタオバオは、中国国内からの支持はもちろん、日本の卸売業者や小売業者、個人輸入業者など、日本のビジネスシーンにおいても大きな影響力を持っています。

今回はそんなタオバオについて、なぜこのECサイトが注目されているのか、そしてどうやって利用すれば良いかといった点をご紹介していきます。

タオバオとは?

タオバオは、2003年にアリババグループが創設した、中国最大規模のショッピングモール型ECサイトです。

アリババグループといえば起業家のジャック・マー氏が有名ですが、タオバオも彼の提供するサービスの1つです。

https://world.taobao.com/

アリババグループの巨大ECサイト

アリババグループが主軸とするECサービスである「Alibaba.com」は、BtoBの国際貿易です。消費者ではなく企業同士で製品のやり取りを行いたいという場合に使うマッチングサービスですが、タオバオはその逆で消費者間の取引、つまりCtoCを取り扱うECサービスとなっています。

2003年の創業以来、現在に至るまでユーザー数は爆発的な増加を見せていき、今では会員数5億人を超える世界最大級のショッピングサイトとなりました。

中国の消費者向けECサイトとしても国内最大で、シェアの70~80%はタオバオが占めているという状況です。

EC化が驚異的に進む中国

上の数字を見ると、確かにオンラインにおいては大きな影響力を持っているように思えます。ただ、人によっては「オンラインでのシェアが大きいからといって実店舗も含めた中国全体の消費に大きな影響を与えているとは限らない」と考える人もいるかもしれません。

そのような懸念を覆してくれるのが、中国におけるオンラインショッピングの重要性です。中国のEC市場は毎年20%を前後する2桁のパーセンテージで成長を続けており、日本の7%弱にとどまっている成長率と比較すると、その差は歴然です。

出典:iReserch “China’s E-commerce GMV Surpassed 20 Trillion Yuan in 2016”

http://www.iresearchchina.com/content/details7_30424.html

また人口や国土の広さも相まって、その取引額も莫大です。EC市場全体では、2017年の時点ですでに約100兆円を超えているとされており、この数字は世界最大です。日本も10兆円クラスの市場を形成しており、決して市場規模としては小さくない国のはずですが、やはり中国のスケール感と比較すると、見劣りしてしまいます。

そんな消費者向けECの世界で80%ものシェアを誇っているのが、タオバオというわけです。

日本でもタオバオに注目すべき理由

そんな巨大なEC市場が形成されており、その大半の取引が行われているタオバオですが、隣国の日本からでも利用者が増加しており、いわゆる越境ECとして活用する例も見られるようになってきました。

タオバオが有力な仕入先に

タオバオは消費者間の取引がメインとされているだけあり、様々な販売者から無数の商品が出品されています。タオバオの兄弟サイトに天猫というサービスがありますが、こちらはBtoCを主軸とするオンラインモールとなっています。

そのため出品者は名のある小売業者やブランドを持った製造業者に限られている一方、タオバオは出品のハードルが低く、良いものを安く手に入れることができます。

そしてユーザー数は5億人を超えているため、商品点数も膨大です。ピンからキリまで、欲しい品物を望んでいるクオリティで、かつ予算内で手に入れることができるでしょう。タオバオはまさに、商品仕入れには最適のオンラインモールなのです。

セールなども利用すればあらゆる商品が安く入手可能

また、タオバオはただでさえ通常価格が安いのにも関わらず、定期的にセールも開催しているため、さらに安い価格で欲しい商品が手に入る可能性もあります。

中国のアマゾンとも評されるタオバオですが、本家同様、充実のタイムセールも見逃せません。定期的にサイトを巡回することで、さらに効果的にタオバオを運用していくことも可能です。

個人輸入・代行業者も増加

タオバオは中国のみのサービス展開となっているため、日本からの利用にはオフィシャルサポートが適用されません。そのため中国語で商品の購入などを行う必要があり、関税や配送料などの処理も行わなければならないため、日本からでは扱いにくいというケースもあります。

ただ、最近では手続き代行業者や個人で輸入サービスを行っているケースも多く見られるため、こういったサービスを利用すれば、手数料が発生するものの、それでも安くタオバオを利用することができます。

タオバオを利用する方法

それでは、そんなタオバオを運用していくためにはどうすれば良いのかについて、簡単にご紹介していきます。

代行業者を利用する

1つ目は先ほど紹介したように、代行業者を利用するという方法です。代行業者を利用する場合、基本的には欲しい商品とその数を指定して、指定の場所に送ってもらうというサービス内容が一般的です。

日本のAmazonに出品する場合はそのままモールに登録してもらうなど、必要に応じて様々なサービスを受けることも可能です。

代行手数料は大抵5%~10%ですが、最近は手数料無料サービスを展開している業者も存在します。有料会員になれば、定額で手数料無料で何度でも利用できるといったサービスも見られます。

自社でタオバオを運用する際のポイント

もう1つは自社でタオバオを運用するという手段です。基本的にはAmazonやフリマアプリと使い方は同じで、会員登録した後に商品を選び、欲しい数だけ購入するという手続きを踏むだけです。

ただ、言語は中国語で、発送相手は企業ではなくあくまでも個人という名目であるため、語学に自信がなかったり、CtoC取引では起こりやすい予期せぬ発送トラブルなどが発生した際、自力で問題を解決する必要があります。

そのため、トラブルのリスクを回避したい場合は、代行業者を利用するか、中国語のできるスタッフの拡充、あるいは売り手の身元がクリアーな天猫の利用を考えた方が良いでしょう。

ただし、それでもタオバオの安くてなんでも手に入るという魅力は代え難いものがあります。最初は少量の輸入から始め、感覚がつかめてきたら大きな取引を増やしていくという使い方もオススメです。

まとめ

中国のEC市場はすごいと言われても、日本ではあまり意味がないと考える人も多いかと思います。しかしタオバオのような巨大サイトであれば、海外からでも比較的気軽に利用でき、期待以上の仕入れが行えるというケースも珍しくなくなってきました。

これまで国内の卸売を利用していた人は一度足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。

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